雪割草交響曲編おすすめ度
★★★★☆
第22巻は『雪割草交響曲編』『ベビー・ポピンズ編』『動物園にて・・・編』『走れ!にいちゃん編』『高い城の男編』『サイボーグ戦士編』『裸足のザンジバル編』『緊急シュミレーション1992編』の8編を収録。
もともとは本巻が最終巻になる予定だった為、残り物的な作品が多いことは否めません。大部分の話が『ホテル』あるいは『ブラック・ジャック』を思わせるヒューマン・ドラマで、別に009達が登場しなくても成り立ちそうな感じです。「009を書いて欲しい」という出版社からの要望が強いんでしょうね。
そんな傍系的な作品群ではありますが、これらのエピソードによって009達の人間性に様々な角度から光が当てられる結果となり、読者としては彼らにをより身近な存在として感じられるようになるという効果を持っています。
009ファン以外には勧めませんが、ファンなら持っていたい一冊です。