こちらは廉価版 おすすめ度 ★★★☆☆
すでに約四半世紀前のアニメだが、人物、背景など画の美しさはまったく色あせない。しかし話のテンポがいまいち悪くて奇妙な間延び感があったり、台詞回しひとつ取ってもヘンに間の抜けた展開になっていたり、なまじ映像のクオリティが高いだけアラが目についてしまう。そういった残念な点はいくつかあるのだが。
21世紀現在のような「まず自分の幸せを守るために戦う」といった個人主義があまり広まっていなかった頃、サイボーグ達は痛ましいまでに自己犠牲の精神で戦っていた。この当時は個人のささやかな幸福よりも、もっと大きなものに対する使命感に燃えるヒーロー達が多かったように思う。
例として物語の冒頭で、それぞれ平和に暮らしていたサイボーグ達は、地球の危機に際して「平和な生活を捨てて」駆けつけてくる。戦いに赴くことで、ひいては自分自身の幸せも守るのだといった考えは出てこない。それは単に発想の差かもしれないし、それがいいのか悪いのかという話をしたいわけでもないが。
ただあまりにも自分のことしか考えなくなっている者が増えている昨今、たまにはこういう作品に触れてみるのもいいのではないかと思う。観たことのない人は新しい発見があるかもしれないし、観たことのある人もなにか忘れていたものを思い出せるかもしれない。
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