作品作りの一端を担う人々おすすめ度
★★★★★
スタジオジブリの作品がなぜ面白いのか。
それは監督の力もさることながら、やはり製作現場の空気が影響しているのではないだろうか。
著者はスタジオジブリのプロデューサーとして腕をならして、
名作の数々を生み出している。
才能のある人々の才能をどうやって引き出すのか。
その面白さと醍醐味が良く伝わってくる一冊になっている。
クリエイターの必読書
おすすめ度 ★★★★★
宮崎駿や高畑勳を始めとする、身の回りの人々とのエピソードを通じて、ジブリ作品がどのよ
うにして生まれてきたのかをプロデューサーの言葉で綴った一冊です。クリエイティブな仕事
に携わっている身として、今年一番刺激を受けた本でした。ヒット商品を作るためのノウハウ
本を数多く読むよりも、結果を残しているプロの生の声を聞くことの方が、ヒット商品を生み
出すにははるかに有意義だと思います。
中でも最も印象に残ったのは、これだけのヒット作品を生みだしてきても、過去を振り返ら
ず、常に新しいことに挑戦し続けるというジブリの皆さんの姿勢です。著者・宮崎氏・高畑氏
の3人とも還暦を過ぎても人々を感動させる新しい作品を創造できているのですから、自分も
頑張ろうという力をもらえた気がします。
「ジブリ」の名前の由来や、「ナウシカのラストは最初は違っていた」といったトリビアなエ
ピソードも盛り込まれているので、ジブリファンとして読んでも楽しめる内容です。