モンスターケーブル ダイナミック密閉型カナルイヤホンMONSTER CABLE Miles Davis Tribute MH MLD IE
M-AUDIO IE-30を未だに愛機としております。迫力とパンチが欲しくなりダイナミックな一本を探っておりました。主にはクラブミュージックという広い枠で音楽を楽しんでおります。IE-30と比べると、晴々しい音象は欠けますが、低音に埋もれ籠るという事もなく低音機のわりにバランスよく?高域も表現されてます。個人的には解像度も高くIE-8より好印象です。低音は言うまでもありませんね。ただ少し癖のある低音(より映える曲もあります♪)が出ますので、たまに曲によってクドイと思う事もありますが、音楽を楽しむという意味では、他では味わえないパンチと迫力を発揮します。残念ながら多種用意されているSuper-Tipsはどれも合わず、ソフトシリコン使用ですが他社製をいろいろ試し中です。国内流通価格では、手がでませんので。。(−1★)
マイルス・デイビス自叙伝〈1〉 (宝島社文庫)
マイルスを通してジャズ界の師弟関係、相関関係が良く判りますね。といいますか、マイルスがその中心に鎮座しているという事実が認識できるのですね。
後半は特に黒人としてのアメリカでの扱われ方を克明に説明しているのが、例え世界的なアーティストであっても同じなのだなぁと感じました。読むに連れて未購入のCDを注文していってしまい、かなりの数量になってしまった。
いつの時代も素晴らしいが本人の語る歴史を読みながら聴くと一味も二味も違うものですねぇ。読んで良かったと思います。
ザ・コンプリート・マイルス・デイヴィス・アット・モントルー 1973-1991 [DVD]
73年のライブが「イフェ」(28分)だけとは…。ジャズの歴史を紹介したDVDボックス「ケン・バーンズ・ジャズ」では第2部の後半が高画質で一部収録されていたので、マスター・テープはあるはず。73年のライブこそ全貌を見たかったのに、これはないだろう(涙)。というわけで73年については、先に発売された1枚物の「ベスト(ハイライツ)」と全く同じ収録時間です。73年のみが目的の人はベストだけで十分です。
念のためCD版とDVD版の曲目を比較してみたら、85年〜91年の各公演から1〜2曲ずつカットされています。特に85年の「カティア」、89年の「アマンドラ」という、その年ならではの曲をカットするというセンスは理解不能です。
とは言うものの、公式発売されているマイルスの映像はまだ少なく、これだけの高画質でたっぷり鑑賞できるようになったことには感謝です。
死刑台のエレベーター【HDニューマスター版】 [DVD]
今度日本でこの作品がリメイクされると聞いて久しぶりに観直した。やっぱり、面白い。50年以上前の作品なのに今観ても新しさを感じる。アンリ・ドカの乾いた映像、それに合わせたようなマイルス・デイビスの即興のトランペット。ルイ・マルの贅肉を削ぎ落としたようなストイックな演出。ジャンヌ・モローの妖艶で悲しげな表情。どれをとっても最高だ。1957年の作品だがこの年から、この作品からヌーベルヴァーグの流れが出始め、この作品からシネ・ジャズというジャンルがヨーロッパを席巻する記念すべき作品なのだ。
この作品は題名からエレベーターからの脱出劇と誤解されることが多々ある(ハリウッド信奉者に特にそういう傾向が強く期待を裏切っているようだ)。この作品は愛のドラマであり破滅のドラマでもある。そこが最大の魅力だ。愛の重さは映画が始まってすぐにジャンヌ・モローの愛のささやきとラストの愛を回想する言葉が全てを物語っている。そして、殺人実行日に待ち合わせ場所で落ち合えない女が夜の街をさまようシーン(男が殺人を実行したかわからないまま男を捜す)は単にパリの街をさまよっているだけなのに女の愛情がスクリーンから伝わってくる(このジャンヌ・モローのさまようシーンは心に残るほど素晴らしい)。男がエレベーターに閉じ込められている間に別の男女が起こす事件がジャンヌ・モローとモーリス・ロネの二人の立場をどうしようもない状況におとしめる展開が絶妙。映像、音楽、演出と三拍子揃った破滅のメロディを奏でる最高のドラマで映画の歴史を塗り替えた最高の作品であることは間違いない。これだけの作品だが邦画でのリメイクは大丈夫だろうか。