サガミオリジナル002 Lサイズ 12個入り
私がそうなんですが、従来品では装着時間が長いとその部分がゴム負けして赤くひりひりしてしまい、困ってました。これにはゴム負けがありません。
これまではレギュラーサイズを使ってみたけどちょっと硬くてごわごわした感じで、サイズが合わないようできつかったです。Lサイズを使ってみて不満解消。これがいいですね。
愚の骨頂 続・うさぎとマツコの往復書簡
うさぎさんとマツコさんの往復書簡の二冊目。
おそらくは、この二人は、何年も何度も、こうした終わりない自分探しを語り続けているのだろう。
それは、彼女達が認める通り、一つ一つの言葉に拘泥し、周囲の女?達との茶々の入れ合いもあって、容易には辿りつくことがない。
本書は、そんな彼女達の会話を、往復書簡という形にしたことで、1タームを茶々なしで書けるので、次第にではあるが、自分探しが進んでいく。
面白いのは、書簡体でありながら、口語も口語な喋り口調と、マツコさんが妙に畏まった単語を使う点。読者には、知ることもない二丁目での二人の会話を体感できる感じ。
この性を超越しながらも、逆にそうであるが故に誰よりも女性である二人の、ロールプレイは、マイノリティとマジョリティ、保守とリベラル、批判者と被批判者など、様々な役割を変えることで、二人の自分探しが、いつしか普遍的な私達への「アンタなんなの?」に転じていく。
そして、2011年の終わりにいる私達は、一通毎に一週が経過する、二人のやりとりが、確実に3.11に進むことにハラハラしながら、読み進めることになる。
私は、この二人の共通項「5時に夢中!」というアナーキーな番組すら喪に服したとき、その「5時に夢中!」をマツコさんが休み、うさぎさんが一人だけ黒でない服で頬杖をつき憮然として語らない姿に、二人の筋金入りの生きざまを見たのだが、本書での3.11後にも、一筋縄ではいかない生きざまが語られていく。
そして、意外な形で、「絆」という言葉が二人により語られる終盤。
私は、この二人をして、その言葉に行きつくところに、3.11の凄まじさを感じた。
絆を語ることのリスクについては、朝日新聞の斉藤美奈子女史の文芸時評の今週の回を参照いただきたい。
決して、うさぎさんもマツコさんも、「絆」という言葉を安易や陳腐には用いていないのだが、言葉を大事にし、一語一語に拘る二人をして、3.11を語るときに「絆」を使わずには済まないのだなぁと。
個人的には、うさぎさんが使う「連帯」という言葉が好き。ネット社会という21世紀の概念を論じるのに、「連帯」という20世紀に死んだ共産主義的言葉を使うところ、決してアナクロでなく、うさぎさんの世界観が感じられてよいです。