ピータージャクソン監督の同タイトルが最も新しいのに対して、本作は内容的に最も近代的。コングが登るのは今はなき貿易センタービルだし、攻撃をしかけるのはジェット戦闘機だ。
世評ほどには悪くない作品だと思うが・・・おすすめ度
★★★★☆
物凄い駄作というわけではないけれど、何故か異常なまでの低評価になってしまった感のある不幸な作品。
監督は「タワーリング・インフェルノ」後のジョン・ギラーミンだし、音楽は大御所ジョン・バリー、特撮もCGはなかったので着ぐるみコングだったけれど、むしろ人間に近い造形の怪物なので当時は不自然さはあまり感じなかった。今の視点でみればヒロインはその後トップ・スターになるジェシカ・ラングだし、最後は貿易センタービルが舞台になっていることも、むしろ視聴者の興味を引くプラス要因だと思うが・・・。
大作なのに大物スターが出演していないことや、公開がオールスター・パニック大作「カサンドラ・クロス」と同時期であったことがマイナス要因なのかもしれない。
オリジナル作品やピーター・ジャクソン版と比較すれば劣るけれど、普通にみればそこそこ楽しめる娯楽映画だった。少なくともジェシカ・ラングを見る価値はあり。
余談だが、製作のディノ・デ・ラウレンティスは大作のプロデューサーとして有名だけど、「キングコング」「フラッシュ・ゴードン」「砂の惑星」などの超大作の評価はいまいちで、むしろ低予算の「デッド・ゾーン」「ブルー・ベルベット」などが高評価という不思議な人です。
しっかりした商品を出してほしいおすすめ度
★★★★★
ユニバーサルをはじめ多くのメーカーが過去の名作を発売されていますが、アメリカ発売ものと内容がかなり違っていたりしてがっかりすることが多いです。
DVDで手軽になった分、映画への愛情・思い入れのない人たちが、ただ発売しているように思えて残念です。
ちゃんとした商品を出してくれ!!!
おすすめ度 ★★★☆☆
公開当時、史上空前の製作費が投じられたと宣伝された超大作で、一般の批評と違って少子は、大劇場での期待ワクワクを全く裏切られず「流石ギラーミン」と感激したことを懐かしく思い出します。ところが今や、まるでB級扱い。この商品にしてもオリジナル画面は1:2.25のスコープ・サイズなのに、1:1・78などという怪しげなサイズに改ざんされている(商品情報を見た限りでは)。東北新社から出ていた旧版だって今時スクイーズでないという玉にキズ商品だったけどちゃんとスコープ・サイズでした。だいたい米国ではパラマウントから正しいスコープ・サイズでスクイーズ収録、しかも5・1サラウンドという完璧な商品が出ているのに、何で日本ではそれを出せないのかね?余りにこの映画のファンをバカにしてはいませんか。ユニバーサルはこのところ、値段が安いのは結構だが、「ザ・フォッグ」とか、明らかにPAL変換で収録時間が変わってしまって画質も米国盤より劣る商品ばかり出しているので、全くガッカリです。