悲願のキングコング東京編だが…… おすすめ度 ★★★☆☆
~ わざわざ当時コングの版権を持っていた米RCA社の許可を得て製作したという「和製キングコング」である。 ~~ 国連の調査用潜水艦エクスプロア号が南太平洋で海底油田の調査中に故障,最寄りのモンド島に停泊して修理を行うことになる。艦長ネルソン(ローズ・リーズン)は副官の野村次郎(宝田明),看護婦のスーザン(リンダ・ミラー)を伴い,キングコング伝説のあるこの島に上陸,そこで恐竜の生き残りのような巨大な爬虫類と闘うコングを目撃する。 ~~ 同じ頃,国際的犯罪者ドクター・フー(天野英世)は某国諜報員マダム・ピラニア(浜美枝)の依頼を受けてキングコングを模したロボット・メカニコングを制作,北極圏で核兵器の原料となる放射性物質エレメントXを採掘させていた。ち?かし機械であるメカニコングはエレメントXを包む電磁波のためうまくいかず,彼等はネルソンがその存在を確認した本物のキン~~グコングにこの作業をやらせようとする……。 ~~ いや,物語の後半,唐突にマダム・ピラニアが改心してトリコになっているネルソンらを助けるとか,北極の基地を逃げ出したコングがわざわざ房総半島を迂回して東京湾に入って芝浦あたりから東京に上陸するとか,とにかく展開にモノすごく無理はあるものの,「キングコングに東京タワーを登らせてみたい」というのは当時の日本SF映画界の悲願であったらしい~~ので,その心情を汲めば「快作」としてもいいんだが……。 でも,一味の飛行機に乗せられた宝田明がどう見ても日本人であるフーの部下(田島義文)を指して「こ㡊??つ日本人ぢゃありませんよ,ボクには分かる」というのはあんまりだよね(笑)。~
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