副主人公は果月さん おすすめ度 ★★★★☆
牧場智久シリーズかぁ…、と手に取ってみたら折り返しのショートショートに果月さん@『殺人ライブへようこそ』がいて、思わず買ってしまいました。10年ぐらい前に読んだ記憶があるのですが、まさか続編が出るとは。そしてまさか武藤類子がまだ高校2年生だとは。いろんな意味で驚きました。
百合的に言うと、主役の武藤類子(美少女)は、天才棋士牧場智久(美少年)の彼女なわけで、いくら果月さんが類子に甘い台詞を吐きまくろうとも周囲がいくら果月さんに協力的であろうともいっかな報われることもなく微妙といえば激しく微妙です。推理小説的に言うと、中篇小説3本が収録されているだけに微細な心理描写や込み入った人間関係があるわけでもなく、ちょっとした頭の体操程度で終わってしまって食い足りないことこの上ありません。漫画のような挿絵がついたことも相成って、ライトノベルっぽい感じな仕上がりでした。
とりあえず果月さんに☆4つ。
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