アタゴオルは猫の森 DVD
サンコミック版からのアタゴオルファンです。
酷評を耳に挟んでいたので、全く期待しないで見ました。
そしたら・・・
いいじゃありませんか!
音楽と自由とベニマグロをアナーキーなまでに愛する
アタゴオルの精神がきっちり具現されていました。
確かに、原作の持つモノクロの細密な幻想はありませんし、
ビートルズではなく石井節でしたが、
原作の精神は生かされていました。
友達を捨ててまでも己の欲望に忠実なトンデモ猫ヒデヨシが
受け入れられてしまうというところに、
アタゴオルの特殊性があると思うのです。
それがなぜなのか、この映画を見れば地球人にもきっとなんとなく分かるはず。
アタゴオルは猫の森 1 (MFコミックス)
アタゴオルは何度読んでも新鮮な気持にさせられるおとなのおとぎばなしのような本。もちろん子供が読んでもとても楽しいと思う。子供の頃にこの本に出会えていたらもっと、素直になれていたかもしれない。人間と猫がごく自然に生活しているアタゴオル。猫好きな人もそうでない人も楽しめる本だと思う。ヒデヨシの雑で無垢で泣きたくなるくらいの純粋さには尊敬の念さえ抱く。今の世の中ではなかなか理解されないヒデヨシのような存在を理解するテンプラやパンツの寛大さ。綺麗ごとではないけれど、少しでもこんな心を持っていられたら人生もっと笑って過ごせるんだろうなと思う。そのほかにも食べ物や地名などのネーミングは天才としか言えない。作者は本当に少年の心を持っているのだと思う。アタゴオル物語、アタゴオル玉手箱に続き何度でも楽しんで読める老若男女問わない貴重な本。思春期の甥に貸すとどっぷりとはまってしまった様子。自分が死んだ時に棺に入れて欲しい本。
アタゴオル玉手箱 (1) (偕成社ファンタジーコミックス)
ますむらさんの本で初めて読んだのが、このアタゴオ玉手箱第一巻です。
うわあ、何なんだ、これは。て感じですぐ面白いと直感しました。
やっぱりヒヨシがいいですね。いい加減で意地汚いキャラクターね。
誰よりもデブででかく見えるのに、変に言葉いがかわいらしいし。
そのヒデヨシをあきれつつ付合い見守ってる感じのテンプラ少年も好きです。
タゴオルシリーズはどんどん絵が変わっていくのです、
この玉手箱1巻~7巻くらいまでの絵が一番好です。
この一巻はメルヘンっぽさでは一番ではなでしょうか。
星街でコーヒーを飲んだり、皆でパを作って売ったり、楽しそうです。
最後、星街からタゴオルに間違った方法で帰ってくるヒデヨシは笑えす。