精神 [DVD]
じっとカメラを向けているその先に、さまざまな人の姿が映っている。
人間の中に、通奏低音のごとく「孤独」がべったりとくっついているのではないかと感じされられた。
だた、それは取り除くことができないもので、向き合って生きていくものであることも同時に感じられる作品であると思った。
ただじっとその人を見つめる目のように、自分の心も静かになる感覚。
なんだかミョウに癒された。
心の中がざわつくと思う人、ぜひみてください。
最新選挙立候補マニュアル―選挙参謀はいりません
政治の世界に飛び込もうという人たちが増えてきていると思いますが、さて、投票したことはあっても投票される方にはなったことが無いのでどうしたものか・・・、と思案に暮れてしまう人が多いと思います。
そういう人たちにとってこの本は立候補準備に必要なプロセスを簡単ではありますが具体的に明示してくれているので有用であるといえます。
ただ、これは選挙関係のノウハウ本全てに言えることですが、ここに書かれていることは飽くまでも「一般的」な方法論であって、最終的にはやはり自分が出馬しようとしている選挙区の情勢を正確に把握し、有権者が何を求めているのかは把握しないことにはまともな選挙はできません。
選挙に関する取っ掛かりとしては良本だと思います。
選挙参謀 (角川文庫)
小説の形を取っているが、かなりの部分が実体験に基づくものと思われる。その意味では、選挙のアマチュアにとっては、選挙運動の教科書の役割も果たすが、全て実際に使えるわけではない。例えば、選挙運動のかなりの部分は、告示前に、形式的には選挙運動ではない、「後援会活動」の形を取って行われる、という部分は、プロにとっては常識だろうが、実践的だ。また、電話による世論調査を装った候補者の優劣調査も、「こんな手もあるのか。」という感じ。他方、金の配り方や、相手陣営を罠にかけるやり方、スパイへの偽情報の渡し方など、実際にはどこまで使えるのか疑問に思う戦術もある。しかし、読んで一番感じるのは、選挙は、人殺し以外は何でもある戦争だ、ということである。ここに出てくる話の半分が真実でも、相当のカネが選挙にかかるだろう事は容易に推測できる。一気に読ませる本だ。著者はかなりのストーリーテラーであると言える。