アンネの日記―完全版
アンネの存在を初めて知ったのは、幼稚園の頃にハマり込んでいた、偉人伝記モノの漫画でした。
その漫画はどちらかというと収容所メインで、アンネの優しさや真っ直ぐさを描いたものだったので、自然と、『アンネの日記』もそんな内容なのだと思っていました。
ところが大間違い!
やっぱりこれは純然たる『日記』で、メインは隠れ家。しかも、アンネの「この人が嫌い」「こういうことがしたい」なんていう素直すぎるまでに素直な感情が綴られています。
顔を合わせるのはいっつも同じ人、外を見れば戦火、ラジオや外の話しに耳を傾けても気が滅入るばかり……。
同年代といえば、ファン・ダーン夫婦の1人息子ペーターと、自分の姉、マルゴーだけ。そんな中での生活は、私には想像もつきませんし、聞かされても別世界の話のようにしか思えません。
どちらかというと収容所の資料として読んでみたかった私には、ちょっと物足りなかったです。
でも、アンネの思春期の細微な心を読みたい方なら、きっとご満足頂けるかと思います。
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The Diary of a Young Girl
昨年、アムステルダムにアンネの家を訪問した。
原題「後ろの家」の通り、運河に面した細高い建物の奥にある。
本書では、ここで過ごした2年1ヶ月の日々が綴られている。
8人の同居人と5人の支援する人たちとの日常。
アンネの生涯は13歳までは裕福さと満ち足りた暮らしがあった。
日記では13歳から15歳にいたる1少女が自分の言葉で語っている。
おとなの打算や、政治性、見栄も、虚飾もない言葉である。
13歳のわがままな1少女が2年間で、忍耐強さと献身を学んでいく過程がある。
そして捕らわれる3日前で日記は終わる。
それから半年後、アンネはこの世を去る。
この狂気の支配していた時代は、決して中世ではない、つい65年前である。
なぜユダヤ人が迫害されたのか、巨大なイデオロギーと民族の歴史に何かあるのか。
しかし、それよりもアンネが2年間で学び、そして遺したものは、かけ替えもなく貴重である。
すなわち、どのような苦難に満ちた暮らしであっても、そこから学ぶものがあり、混乱と極限の中を生きるときも、希望を失わず、精一杯優しく、そして回りへの愛を持ち続けること。
時代の中の一時の権力におもねり、権威を振りかざし残虐さ、利己を求める人々、無関心を装う人々の一方で、ひたすら優しく、弱い立場を守り、献身的に、健気に生きる人たち。
アンネは、この日記を公開することを目的には書いていない。だが、読者に対して「あなたならどのような生き方を選択しますか?」と静かに問いかけている。
アンネの日記 [DVD]
第2次世界大戦下、実在したユダヤ人少女アンネ・フランクの半生を描いた
作品です。とても忠実に描かれており、マイケル・ナイマンのミュージックでも
涙しました。物語は、13歳の誕生日の日から始まり、次第にユダヤ人狩りが激しくなります。
そんなとき用意しておいたのが、事務所の「裏の家」です。アンネたちはここを隠れ家として
2年間生活していました。そんな中、作家になりたいという夢と、生き延びたいという希望を
忘れずに、日々日記をつけていました。最終的に警察に捕まり、晩年はマルゴーとともに
強制収容所で息を引き取ります。
私が特に感動したシーン。それは、8月4日、捕まられるとき、アンネが父オットーに
力強い目つきで軽く頷きます。そのとき、悲しい曲が流れ、涙が止まらなくなりました。
私たちは、今、こんなにも幸せな生活をしています。アンネも、こんな時代に生まれてきたら、作家という大きな夢も、実現したのではないでしょうか。そして、私たちは、
今の世の中を、精一杯生きなければなりません。立ち向かわなければなりません。
世界が平和になるその日まで、戦争・差別があったということを決して忘れてはいけないのです。今なお幼い子供たちにも、教えていかなければならないのです。
アンネの日記(サントラ)
「ピアノ・レッスン」のサントラの後に聴いたので
「はいはい、いつものナイマン節ね」って感じ。
制作時期が近いから仕方ないのでしょうが、 新しい何かとの出会いはなかったですね。ちょっと残念。
「IF」がよかったので星4つ。