メタルスラッグ7
メタスラ4から始まった暗黒時代・・・ 5もスライディングが原因で駄作と呼ばれ
6で汚名をやや挽回するものの、いまひとつ勢いは無く
続編はもう出ない空気に包まれる。しかし、今回ニンテンドーDSにて待望の7発売。
任天堂機・・・思わずメタルスラッグアドバンスを彷彿とさせます。
ところが箱を開けてみるとびっくり。しっかりとゲーセン仕様で、これでもかと言わんばかりの
バリバリ動きまくるボス戦、熱いBGM、ことごとく進軍するモーデン軍たち。
宇宙人相手に戦う雰囲気も嫌いじゃないですが、やはり戦争ですので人間と戦いたいものです。
今回は敵がほとんどモーデン軍なので戦闘が楽しいですね。
メタルスラッグ1〜Xが好きな方には是非オススメしたいです。
(ちなみに私はXが一番好きです)
キャラ固有で特徴があるのも、キャラごとに色んな攻め方が出来て面白い。
6から「ウェポンストックシステム」(以下WSS)が実装され、代わりに武器の装弾数が激減しました。
今回もWSSは導入されておりますが、装弾数は1〜5のシリーズへと戻されました。
あまり触れられてないように思えるのですが、何気にこの違いが
私にとってはこのゲームの楽しさを倍増させた大きな仕様変更だと思っています。
6におけるWSSは弾が少ない事もあって、ここぞと言う所まで武器を温存しておいて
そこまでは必死でハンドガンを撃ち込みながら進む
「ハンドガンを強要するシステム」でしか無かったように思えます。
(温存しなければすぐ武器が無くなって結局ハンドガンで攻めぜるを得ませんし)
ゲーム自体の演出等は嫌いじゃないですが、これのせいで6は個人的に5より苦手でした。
・・・私が下手なだけだったらすみません。
7では弾の数は以前のシリーズと同じです。これによってハンドガンを強要するシステムから
「"2つストックしている武器どちらでここを突破するか"を考えさせるシステム」へと
変貌を遂げたように感じます。6の節約精神は綺麗に捨ててください。
装弾数が多い事もあって2つストックしていれば片方が無くなる頃には
もう次の武器が手に入りますので、もちろん時々はハンドガンで節約する事も大事ですが
パワーガンを撃ちまくる爽快感が大幅にアップし、攻め甲斐がありました。
余談ですが比例してフィオが鬼になりました。
上記の通りゲームバランス、システムは文句無しです。不満な点としては
・ボスがよく動くのはいいものの使い回し、デザインにやや難。
・2人プレイが出来ない(ここ重要)
・解像度の関係で少しドットが潰れる
・下画面の存在意義 ↑と合わせてDSである意味合いが薄い
(ですがDSのボタンの連射のしやすさが意外と良かったのはビックリ)
総合的に見れば、プレイモア製作のシリーズとしては傑作の部類だと思います。
今回はビギナーモードでも最後まで遊べるので
ゲームに慣れてきてからも時々ビギナーモードで遊んだりすると手軽でよい感じです。
4〜6で離れてしまったユーザーは勿論、メタスラ入門としても悪く無い。
DSでアクションゲームをお探しの方にも、是非オススメできます。
砲撃のあとで (集英社文庫)
中国東北部における敗戦前後から引揚船に乗り込む前までの出来事を、ほとんど時系列に一連の短編集(やや長めのもあるが)としてまとめた本。植民者だった民族が一転して哀れな状況に追いやられ、いち早く逃げ出せなかった人たちはことのほか悲惨である。主人公の少年にとってそれら体験はあまりにも強烈である。それらを14編の作品により追体験することとなる。(この後は、自伝的作品「裸足と貝殻」などに引き継がれる)
解説によると、この本の発表まで、四半世紀にわたって書き継がれたのだという。それらの日時の中で研ぎ澄まされ詩のように練られた文章で描かれた多くの出来事は、あの地あの時の体験者がいなくなりつつある今、語りつがれもう一度見つめ直されるために格好なリアルな素材である。少年が主人公であることも与って、広い世代の人々に読んでいただける一篇である。なお、この本には埼玉福祉会発行の大活字本もあって図書館などで見かけることがある。