ゲド戦記 [Blu-ray]
劇場公開直後から酷い酷いという評価をさんざん聞いてきました。
そりゃもう怖くて見に行けないほど。
DVDも特に欲しいと思わず、テレビ放送も観ず今日まで過ごしてきたわけですが、
Blu-rayが出るというので話の種に買ってみました。
再生してみてビックリ。
何だろう、このジブリっぽいけど確実にジブリに無かった要素。
「海がきこえる」ですらもっとジブリっぽかったよ。
刺々しいといったらいいのかな。
丁寧すぎるほどオーソドックスでありながら度肝を抜く、かつての宮崎駿(もののけ以前)の文法が無い。
時かけを見た時の衝撃に近いかもしれない。
貞本の絵をガイナックス以外が動かした時の衝撃というか。
スタッフが宮崎文法で読もうとして(表現しようとして)失敗しているんじゃないかと思う。
駿とは違う感性(文法)で構成されているのがよく分かる。
30分も経つとジブリ作品であることすら忘れてしまう。
この人なら二作目にも期待したい。(現状二作目はもう公開した後だけれど)
一つ悔やまれるのは、声優使った方が良かったんじゃないかな?
スタジオジブリ・プロデュース 「ゲド戦記歌集」
手嶌葵さんの心地いい歌声がどの曲と歌詞にも合っていて、それぞれの歌の情景が目に浮かんできました。
ほとんどの曲が少し物悲しい曲調なのですが、4曲目の「別の人」と6曲目の「ナナカマド」という曲は割りとテンポ
のいい歌で何度も聴きたくなるような曲でした。
宮崎監督の詞がとてもいいし、曲に乗せるのが難しそうな言葉でもうまく谷山さんが作曲していて、編曲もピアノ伴奏
のみだったり、シンプルなのにオーケストラのような壮大さがある。
歌手の年齢の若さから、深いところまで歌いきれていないと感じる人もいるかもしれませんが、悲しさを分かっている
ようで分かってない、そんな不安定で未熟な部分があるからこそ色んな想像を巡らせ、感情移入してしまうように思います。
ゲド戦記を読んだことはありませが、竜や登場人物について歌われた曲なので映画を観る前にこの歌集を聴いておけば映画の世界に早く入り込めるのではないでしょうか…。
「テルーの唄」がすごくいいと思った方は気に入るのではないかと思います。
徳間アニメ絵本32 コクリコ坂から
映画を観てから衝動買いしました!
映画でよくわからなかったところが本を読んでスッキリしたり、登場人物の解説を見て、そうだったの?となったり、
これを読むことで映画を更に深く楽しめました!満足です!
ただ、絵本としてはどうだろう?と思います。
映画を観てない人はあまり楽しめないかな?という気も。
個人的にはコクリコ坂は音楽が最高だったので、もし映画を観ずにこの本を買ってしまったらもったいない!
また、作品自体が子供向けではないように感じたので、子供にプレゼントっていうのは違うかなーと。
個人としては買ってよかったなと思いますが、総合的にみて☆は3つです。
映画を観て、作品をもっと楽しみたい!という方はぜひ購入を!
スタジオジブリ・プロデュース「コクリコ坂から歌集」
歌集シリーズ最新作はジブリ主題歌第二弾ということで、期待を裏切らない出来栄えである。ゲドが陰の世界ならば、コクリコは陽の世界観、かろやかで、清涼感もある歌いっぷりだ。稀有な歌声の歌手だが、かなり音域が狭い。そこをファルセットで切り抜けるテクニックが『春の歌集』と比較しても成長を感じさせられる。英語歌唱のアルバム3枚と歌集シリーズ4枚の計7枚というディスコグラフィーを持った手嶌葵は、そろそろネタが切れてきた感もある。いよいよ次回のアルバムが、本当の正念場という気がしないでもない。映画ソングのカバーもいいが、そろそろ本人が好きなエラ・フィッツジェラルドやサッチモのカバーなど、〜I love Jazz〜シリーズ、あるいは日本のナツメロや唱歌を歌うアルバムなどを、ファンとして夢想し始めている。がんばれ、葵ちゃん!!