アダン:バレエ《ジゼル》
この「ジゼル」はディレクターがスコアをつなぎ合わせた全曲版。
私が所有しているボニングの完全全曲盤や現在上演されるものには曲をつけ足している。
カラヤンは決して手抜きではなくオリジナルによる全曲盤を録音した。
ちなみにレッスンや発表会ではヴァリエーションも様々。入門としてや予習として触れてみるのもいい。
ウィーン・フィルの綺麗なオケはロマンチック・バレエとマッチングがいい。
アダン:バレエ「ジゼル」全曲
ボニングのバレエ「完全全曲演奏」の一つです。文字通りなので、上演版とは演奏が異なります。
私は初版の1994年発売を持っているので、こちらは再版CDですが演奏は同じです。
CDブックレットを読んで私も知ったのですが、アダン作曲で知られていますが、実は第1幕でよく耳にする「ジゼルのヴァリアシオン」はミンクスの曲を挿入し、「村娘のパ・ド・ドゥ」はピアノの練習曲などで
知られるブルグミュラー作曲を入れたものです。いわゆる“共同作品”みたいなものです。
ボニングはこの録音にあたり、初演を忠実にするために散り散りになった楽譜を集めたのだそうです。
モンテカルロ演奏ですが、実はよく知りません。オーボエの音色が薄っぺらいのが気になります。
上演される場合には削除される部分も収録されているので、ジゼルの演奏が好きな私は気に入っていますが、踊るとなると舞台通りの演奏がされるボリショイ劇場CDを使います。ボリショイ劇場CDは廃盤ですが、練習に使いたいならネットで探せば踊れるCDがいくつかサイトで紹介されます。
ジゼルとアルブレヒトを交えた村人の踊りのあと、ジゼルに促されてアルブレヒトが踊る曲は、原曲では「葡萄収穫人の踊り」の一部分とされていて、最後のギャロップの前に配置されています。バレエで聴くよりも丁寧で冒頭部分は重厚な感じもあって私はこちらが気に入っています。
ジゼルの母親がウィリについて説明する場面は意外と長いので実際に全てを上演しているのは英国ロイヤルバレエくらいで大体短縮されます。丁寧にウィリをスクリーンに出したバレエ団もありました。
バチルド姫一行が登場する場面は、角笛役のホルンがとてもいい音色で演奏しています。やはりバレエ上演よりも聴かせてくれる重厚な演奏で貴族が登場したんだな、というイメージが湧きます。
ジゼルのヴァリアシオンは、どちらかと言えば華やかな和音から始まります。テンポはゆったりではありませんが、明るい曲調で終始演奏されます。
ギャロップの前にジゼルが踊るフルートから始まるバレエは、やっているバレエ団がありましたが思い出せません。とにかくあまり上演されない部分です。
最後の狂乱の場面では私が知る限り全曲削除なく上演したのは、キーロフバレエのガリーナ・メーゼンツェワしか知りません。こちらの曲もほとんどが短縮して上演します。
第2幕は演出はさまざまなので何とも言えないのですが、最近は冒頭でヒラリオンと村人が墓場に登場する演出が多くなったと思います。原作はその通りみたいで、「導入曲、猟師の休息と鬼火の出現」と題名がついています。ミルタが登場してからジゼルの登場までの楽曲は上演とあまり変わりがありません。通常はジゼルの登場後アルブレヒトの登場ですが村人の登場曲があります。(ヒラリオンではありません)
アルブレヒトの登場部分は楽譜をよく知らないのですが、オーボエ版とチェロ版とあるようです。
昔持っていたカラヤンのジゼルはチェロ演奏でした。アルブレヒトとジゼルの亡霊場面は上演では6〜7分程度ですが削除曲がないので10分程度あります。
ヒラリオンの場面では力強く演奏されます。この演奏も上演と変わりませんが速いテンポです。その後アルブレヒトとジゼルが再び出て命乞いのあとはパ・ド・ドゥへと進みますが原曲では“獲物(アルブレヒト)を取り返すためのミルタとウィリの踊り”を表すフーガという曲が入ります。ヴィヴァルディかヘンデルのような音楽です。聴くといい曲なのですが違和感を覚える方もいるかも知れません。
パ・ド・ドゥ最後ジゼルの踊りでは通常は木管楽器の演奏のみが使われますが、実際は木管楽器とヴィオラを交互にした演奏で終わるようです。アルブレヒトのヴァリエーションは重厚ですが、テンポが少し速いので重みに欠けます。ホルンメインの金管が上手いので勿体無い演奏です。
終曲は舞台と同じ展開で終わるのかと聴いていたら、トラックが変わって金管や弦楽器で華やかに演奏が始まり再び舞台の静かな演奏と交互に続き、最後はあまり聴いたことがない演奏で終わります。この部分も何種類か終わり方があるようでよくわかりません。
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見た目小さそうですが、ご飯がたくさん入ります。
ご飯がお弁当箱に張り付かないように底にみぞがほってあったり、食べ終わった後にコンパクトに収納できて、このお値段でとてもいい買い物でした。
シンプルなつくりなので、洗うのも簡単。
高校生男子にぴったりでした。
アダンの画帖田中一村伝
1986年に道の島社から出た単行本の復刊。
著者は南日本新聞社記者の中野惇夫さん。南日本新聞に1985年に連載した記事をもとに、一冊にまとめたのが本書である。
田中一村は、最近でこそ名前を聞くようになったが、生前はまったく知られざる画家であった。千葉、奄美で画業をつづけたが、狷介な性格と完璧主義のせいで生涯に一回の個展を開くこともなく、清貧のなかで死んでいった人物である。その生涯を、綿密な取材のもとに描き出した本書は、田中一村の再評価のきっかけともなり、また内容の確かさからも、重要な著作といえる。
メインは伝記であり、実際の絵については数点が収められているのみ。ちょっと残念。しかし、奄美時代の極彩色の絵に魅力がある。アンリ・ルソーなどの素朴派を思わせるが、線の確かさと精密な描写には、天才と技術を感じさせる。
『日本のゴーギャン 田中一村伝』(南日本新聞社編,小学館,1999年)と改題した文庫版もある。
華麗なるバレエ 8 海賊 アダン ほか (小学館DVD BOOK)
コンラッド:ネフ、メドーラ:アスィルムラートワ、アリ:ルジマトフ 1989年キーロフ劇場収録
この収録作品の眼目は、かのルジマトフがアリ役で、超美人のアスィルムラートワと組んで出演しているーという事につきると思うのです。物語の展開の上であまり深刻な場面は無いので、エキゾチックな雰囲気満点の出演者の美技を堪能すれば良いのかなーと。他にパンコーワ、ザクリンスキーも出演、ドンキのギリシャ・トルコ版といった感じで見せ場満載の楽しい演目です。
この時期の映像としては比較的明るい画面で見やすい点も良いと思います。