絶滅食堂で逢いましょう―なぎら健壱が行く東京の酒場・食堂・喫茶店
この本を読んで、実際に東京へ行っていくつかのお店を訪ねてきました。絶滅食堂と書いてありますが、「すぐになくなっちゃう」というわけではなくて、昔ながらの食堂、お店というのが少なくなってきたんだけど、東京にもこんなお店がまだあるから、ぜひどうぞ。的な感じの本です。
1,575円はちょっと高いかなということで☆4つです。最近の本の価格は若干高いのかな。でもなぎらさんのゆったり感が本から滲み出てます。良い買い物でした。
夕べもここにいた!―なぎら健壱の東京居酒屋
正しい呑兵衛の為の手引書として手元に置いておきたい1冊なり。類書に太田和彦氏の著書等が挙げられようが、どうも彼の書いたものはお高く留まっていていけ好かない。「まったりとして至高の味わいが」云々といった表現は流石に見つからないが、似た様なお説教臭さがぷんぷんと漂っている。何も居酒屋へ飲みに行った先で、海原雄山の講釈など聞きたいとも思わないのだ。
その点、なぎらさんによる同書の方は、講釈臭さが全く無く、純粋に酒とつまみと場所を愛し、呑み仲間との交流を楽しむ精神が満ちている。何しろ懐具合の心配もする必要が無いくらいに安価な店をセレクトしているのだから、普段着気分の好奇心で立ち寄るのにとても便利なのだ。吉祥寺「いせや」をはじめ、行きつけの店が何軒かあるが、まだ知らない処も多い。同書片手にこれから出向いていきたいものである。
ちなみに同書の表紙写真の場所というのが、先日「ハッピー★ホッピー」のライブ鑑賞で訪れた北千住の「虎や」である。お店を借り切っての撮影だったと想像されるが、立ち飲み居酒屋の場になぎらさんは程よく馴染んでおり、微笑ましいくらいだ。
田中長徳 PENの本 (インプレスムック DCM MOOK)
コンパクトであれば一眼を買うのになーと思っていた際に発売されたオリンパスのEP-1。
爆発的な売り上げに雑貨女子にも支持される白いカメラデザイン。
メタルとの2色展開がかつてのPENシリーズ愛好者にも支持された様子。
カメラそのものの販売価格が思ったよりも高くて、なかなか踏み出せなかったところにこの本を読んだ。
歴代のオリンパスのカメラシリーズの特徴、PENが持つ背景。
これ1冊読むだけで自分も既に玄人気取りになるほど、詳しく愛情を持ってEP−1の良さ、汎用性の広さを知り即座に購入した。
今ひとつPEN購入に踏ん切りがつかない人が読むと、つい購入に走ってしまいます。
自分がそうでした(^_^;)
アヒルと鴨のコインロッカー [DVD]
ある瞬間から、頭の中でそれまで断片でしかなかったピースがカチッカチッとはまっていく感覚を味合うことができる。
でもそれは決してドライで機械的な工程ではなく、そこには人間的な優しさが含まれているのだ。
だから、「風に吹かれて」が心地よく感じられるのかなぁ。
「じゃあ、また…」
「またって、いつだよ…」
こんな他愛のない会話から、切なさを感じずにはいられないのは、その言葉のバックボーンを知ることができたから。
なぎら健壱 裏技
なぎら健壱ワールドというより、日本の音楽の水脈の中で、大きな位置を占めていながら、忘れ去られようとしているヴァイオリン演歌に始まるものをカバーして明朗かつ自在な歌いっぷり。お見事だ。
できればなぎらが師事した桜井敏雄や、演歌師神永瞭月などの音源がもっと再認識されるきっかけになってくれたらとも思う。