地球儀S26-61V(地勢)
小学生の息子用に購入しました。
自分も1年生になった時に同じような地球儀を買ってもらったので。
他の候補として、インテリアにもなる古地図風のデザインのものも考えましたが、
見やすいのが一番だと思います。
海ややっぱり茶色ではなく青がいいと。
学校教材の地図帳によく使われている帝国書院のものなので、安心感があります。
テレビを見ながらときどき地球儀で場所を確かめたりしています。
静かなる旅人
旅行記が好きなので、最初は書名に惹かれて読み始めた。私は詳しくないので知らないが、本書に添えられた紹介を見る限り、著者は著名な画家である。
内容は、1962年、フランスに生まれた著者が単身で、文革後の中国に10年にわたって留学し、自らが求める“美”を探求し続けた半生記。
第1章では、美大生であった著者が日本や中国の風景画、「書」などと出会うまで、第2章では、交換留学生となった著者の中国までの道程が描かれる。
正直なところ、第1章を読んだ段階では、幸運な美術学生が、熱意だけを武器にして中国に留学し、そこでの経験を書いただけだろうと考えていたが、第2章を読んでから、考え直した。ここで描かれたことを人目に晒すには勇気のいることであるし、また、そのことを書かないで済ますことも可能であったはずだ。しかし、著者は隠すことなく描くことによって、自分が中国に渡る時の、覚悟と犠牲を明らかにしている。
第3章以降は、文革後の中国で吹き荒れる伝統文化否定や官僚主義と著者の闘い、そして美に対する熱意、その中での様々な人との出会い、切り拓いた道筋が描かれている。そして、著者が、天安門事件当時も、四川とはいえ、中国国内にいただけに、リアルな状況を伝えてくれている。
また、297ページから300ページの、著者の見た現代中国の問題点と著者の書道の師・黄原(ホアン・ユアン)氏が語った芸術家のあるべき姿も忘れられない。
美術とは直接関係ないが、179ページから180ページで描かれる、茶館での老人とコオロギに関するエピソードも強く印象に残った。
「訳者あとがき」でも触れられているが、現在の中国に対し、真に“ニュートラル”な立場で判断するのは、多くの日本人にとって難しいことになっている。明治維新で“断絶”したものに、中国やその文化への圧倒的な“敬愛”がある。維新後は個人的なレベルではともかく、全体としては中国やその文化は“敬愛”の対象ではなくなっている。それが、近年、さらに加速している。
しかし、漢字を含め、日本文化に中国文化が与えた影響は計り知れない。そして、本書は、文革の後も生き残った中国の伝統文化の素晴らしさを改めて認識させてくれると同時に、中国と日本の文化の深い繋がりに、自分がいかに無知であったかを気付かせてくれた。
翻訳に関して注文を一つ。257ページに引用されている漢詩が翻訳だけの掲載であるのはおかしい。ここは、この漢詩を中国人が「書」として書いたという内容なので、原詩を載せなければ、意味がない。
陸の人よ
包み込むような歌声は、広い草原や海を想像させます。生命力あふれる力強い歌声、けれどけしてその力強さは何かに対抗するものではなく、包み込む優しい強さなのです。
なのに、なぜか聞いてると、繊細で痛々しいぐらいせつない気持ちにもなってくるのが不思議です。
声の包容力と歌詞のせつなさのバランスが絶妙ですね。
小説ガッシュ
吉田二本立て…
と言っても王様と神官シリーズの外伝はほんっとに短いです。
タイトルは「渇望〜少年の日のらごうとさしゃ」
幼い二人、王様が神官に戦士を諦めさせ神殿へ送る苦渋の選択のまさにその只中にある頃のお話。
王様の一人称。はー切ないとかより、このころから愛が重くて息苦しい。
某BLの台詞にもありましたけど、らごうの愛は果てしなく大海の水が大地に襲いかかる津波のようなもの、
さしゃは大地、それもいわば乾いた砂漠だったから受け止められたんだなーって。
ま、割れ鍋に綴じ蓋とも言いますがw
巻頭の青色蜘蛛は秀逸。
イラストは金ひかるさん。
ちなみにこちらの主人公たちが裏表紙にも描かれてます。
大正〜昭和初期かな。
江戸川乱歩みたいな雰囲気。
謎めいた人形のような隻眼の美貌の青年と、彼に比べれば凡庸でどこにでもいそうな寡黙な好青年の危うい駆け引き。
学生時代に秘めた想いを抱いていた隻眼の彼に思いがけず再会し、心の闇を暴かれていく。
短い、なんてことない話なのに、エロスだだ漏れ。
直接的な描写は…あるともないともいえる。
展示中の蝋でできた男の尻に欲情、指だけで飽き足らず男/根挿入して、
抜いた後の『白い涙』に煽られて、タンク空になるまでやりまくったそうですよ…
京極夏彦の名前を出したらクレーム来るか?
でもそれくらい、目眩がするくらい、世界がゆがんで見えた。
青白く薄い肌の下に潜む蜘蛛よ。
二人のこのあとが読みたい…
ほかにノベル→水壬楓子、綺月陣、栗城偲、鳩村衣杏、森本あき、可南さらさ、
コミック→千葉リョウコ、黒木えぬこ
・・・どれも可もなく不可もなくという感じ。手堅いです。
綺月さんは龍と竜シリーズの最新作「〜逆鱗〜」。次郎×楓太で、お決まりの隠し子騒動。
まあ、よくある話なんでコメントしようもなく。
可南さんは「セカンドラブ」お得意の切ない系のお話。
捨てられてセフレだったんだと思い込もうとするけど全部誤解で暑苦しいほどらぶらぶでした。
この作家さんの、こういう話に弱い自分がいるw
ちなみにガッシュ文庫創刊5周年記念小冊子が付いてました。
最近の文庫本の続編たち。
・沙野風結子『くるおしく君を想う』番外編「意外性の恋愛学」
・バーバラ片桐『極道の妻』番外編「極道の浮気調査」
暇な主婦向けの昼間の番組の「こんな傾向があれば浮気!」というコーナーのせいで始まる騒動。
相変わらずの超絶ばかっぷりがほほえましい。
傍目にも新妻にらぶらぶなのに浮気を疑われてしまう組長の情けなさにうっとり。
・小塚佳哉『キス&クライから愛をこめて』番外編「キス&クライから、さらなる愛をこめて」
クワドクワドのコンビはウケました。いやー楽しかった。現実のスケート界の趨勢からは逆行してるけど。
・火崎勇『信じてないからキスをして』番外編「信じてないけど恋をする」
・朝香りく「ろくでなしにルージュとくちづけ」
「鬼/畜弁護士×極道見習い、淫らな更生指南」という煽り文句。
なかなかお得かと。
まだアンソロ扱いとのこと、定期刊行化をお祈り致します。
まずは季刊から?
地球儀N32-6(地勢)
おまけで入っている説明書や地球儀の楽しみ方解説本などが
何気におもいしろいです。
ロフトや東急ハンズなどに置いてある、安めの地球儀に比べると
しっかりした作りになっています。ずっと使えそうな製品なので
大事にしていきたいと思います。耐久性はそこそこありそうですが、
ストーブの前や直射日光に晒すと、球体が変形しそうなので気をつけています。
地球儀はなるべく大きなサイズの方が読みやすくて良いと思います。
地球儀専門店もあるようなのでそこで探すと欲しい地球儀が見つかる
かもしれません。