機動戦士ガンダムSEED COMPLETE BEST
みなさん、「あんなに一緒だったのに」が挿入されていないと指摘されていますが、このCDには通常版と限定版があり、限定版には「あんなに一緒だったのに」が挿入されています。
もし、店頭に通常版しかない場合は、限定版をレンタルをするという方法もあるのでは?
このCDを手にとって思ったことは、リミックスはいらないんじゃないかと言うこと。わざわざリミックスを入れた理由が分かりません。その分他の曲をいれられたのではないでしょうか。
ただ、このCDはお勧めです。SEEDの歌はどれも良く、ストーリーにあっているので、聞くだけでその場面が思い出されます。
FREE~Cut the Rhythm&Beat / Jam with Super Vocalists & Artists~(仮)
インテリジェンス溢れるギタリストでありアレンジャーの鳥山雄司さんによる、有名な洋楽のカヴァーアルバム。
実は発売の情報を知らず、朝の通勤電車の携帯ラジオで流れていて、「まあなかなかカッコいいアレンジだな。」と思った曲の紹介で知りました。
WEBで収録曲を確認すると、LIKE A VIRGINから始まって、BILLIE JEANだのBREAKOUTだの、「この曲たちが鳥山雄司の手でアレンジされたら、いったいどれほどオレをイカセてしまうんだろう?」と想像するのも怖いようなナンバーがずらりと並んでいました。
そして発売から5日ほど遅れて入手し、最初に聴いた感想としては実は、「?」でした。
自分としては、LIKE A VIRGINなどは、本家マドンナの「THE CONFESSIONS TOUR」に収録されているベースラインをいじりまくったヴァージョンでぶっ飛んだクチなので、鳥山さんに相当期待していたのですが、いざ聴いてみると全曲ともアレンジはオリジナルに限りなく忠実でした。
でも、もともとそれぞれの曲が素材として優れていることもあり、アレンジ確認(?)の意味も込めて繰り返し聴いてしまうんですよね。そのうち「コレもアリだ。」と思えて来たのです。
そして少しずつ「鳥山ワールド」を感じられて来ます。それは、原曲に忠実なアレンジながらも、途中のギター・ソロパートなどは独自に挿入されたものであり、ソロのバッキング・コードなどは思わず「ニヤリ」とさせる鳥山テイストが散りばめられているからです。
フューチャーした歌手と曲のマッチングでよかったのはジェロのSEPTEMBERですね。やっぱり声がE,W&Fと同質ですもんね。
そしてラストのINVITATIONSのギター・ソロは音色やフレージングそしてドライブ感がTRANSFUSIONのWORK OUTを彷彿とさせてくれました。「疾走する鳥山雄司」が聴けます。
んでもって結局、最初の印象とは違って、これからのヘヴィ・ロテ盤になることは確実になっております。
春にPYRAMIDで新譜をリリースし、最近はベスト・アルバムを立て続けに2枚リリースするなど、さらにノリにノッている鳥山さん。
ほんと、才能が有るって羨ましいですね。
*まったくの余談ですが、今日帰宅の電車で、松田聖子の「大切なあなた」(鳥山氏アレンジ)を聴いたんです。あまりにもいい曲で自然と涙がこみ上げて来てしまいました。
アーティスト症候群―アートと職人、クリエイターと芸能人
アーティストとは英語で「芸術家」のことを指す。これは至極当然なことなのだが、今の日本 ではそれだけを意味するわけでは明らかにない。アーティストは芸術家であっても、芸術家は アーティストにあらず。アーティストは芸術家でありながら、何かそれ以上の存在にまで肥大 してしまっている。日本人はアーティストという言葉に、芸術家という意味以上の何かとてつもなく大きな「幻想」に魅せられていて、アーティストという言葉の上に言葉には言い表せない幻想を盛っているのだ。そのことを本書は明かしてくれる。
元美術家であったにもかかわらず軽妙で(本人曰く)「ちょっと理屈っぽいおばさん」目線の 親近感の湧く文体は、読んでいてただただ痛快無比。
どの章も読んでいて面白いのだが、特に「芸能人アーティスト」の章では、工藤静香を「デコトラアーティストになったほうが儲かる」と諭し、藤井フミヤの作品を「まあ誰がやっても似たようなもんができるんだろうな」と評し、石井竜也にはアーティストなんかではなく「興行師」であるといってのける。それらは、彼らのファンでもない限り誰もが心の中では少なか らず思っていたことであり、読んでいて「いけー!もっとやれー!」という風に思ってしまった。
しかしアマゾンでの評価はなぜか高くない。
レビューに書かれてある批判は的外れだと思う。 筆者自身について割かれた章は、筆者がどのような人生をたどり、どうしてアートについてそういう構え方を取るに至ったのかを知るには重要な章だ。
アーティスト志望の若者には是非一度、この本を手にとってみて、そして今一度自分の欲望について省察してみてほしい。
あなたの欲望は「アートを創りたい」なの?
それとも「アーティストと呼ばれたい」なの?
古畑任三郎FINAL DVD-BOX
第一夜がいいな。第二夜「イチロー」のはやっぱ「特別出演」という感じだったし(ドラマの中より、普段の試合中や記者会見の時のイチローの方が、かっこよすぎる「演技〔パフォーマンス〕」が上手い)、第三夜のは松嶋さんの役柄などの設定だけで、その後の話の展開が予想できすぎて今一つだった(ただし、古畑さんの「恋」は必見です。実はすごくシャイゆえのマジなのか、大人の余興なのかがあいまいで、微妙なのが、すごくいい)。
で、ベストは一夜目(ま、全部サイコーだけどね、の中からの選別ですが)。藤原竜也・石坂浩二のコンビが絶妙。上質の舞台演劇をみている感じであっという間に観おわった気分。はじめ藤原くんの方にスポットライトで、自意識過剰な若者の栄光と転落、ヒーローから道化へと落とされていく悲喜劇ぶりの演出によく応えているという感じで素晴らしかった(とくに、新商品のミルフィーユ生地が云々とベラベラしゃべるのを、現実みえてるおじさんたちにたしなめられてがっかり、といったシーンとか、よかったです。その後で「先生」にすがろうとするけなげざに胸キュン。そして、アア―)。
石坂さん、こわいです。物腰やわらかに人あたりよくたんたんと、しかし、というよりもむしろそれゆえに、こわいです。計算された言葉と身ぶりで目の前の相手をあざむく、演じることで他人を踊らせる、いえいえ、自分の「計算」と「演技」も知らないかのような表情とセリフ。石坂さんの役者としての厚みが存分に発揮された役どころだったでしょう。
っていうーか、「帰ってきた」はありますよね(誰にきいてんだ)?国民的な期待ですよね…。