子どもは判ってくれない (文春文庫)
書名から想像できないが、この本は、著者のまえがきによると、『「大人文化の専門家」による「敵情視察レポート」としてお若い方々にお読みいただけたらと思う』という内容の本だ。
インターネットで公開されている日記風エッセイの中から、編集者がいくつかを選り出して、それをまとめた本で、「大人のものの考え方」について、こういうものではないかと推察した内容になっている。
もちろん、これが正しい、という風に、大上段に構えたものでもなく、意見を押し付けようともしていない。あくまでも、著者の『私はこう思う』を書き連ねたものだ。
なるほどと、頷くもよし、これは違うぞと、反論するもよし。ただし、いきなり著者に、批判の手紙やメールを送っても無駄だということは、65ページに書いてある。
CinemaComplex
リンクスはこのCDで始めて聞きました。
フルートの4重奏はとてもバランスが良く
気分を良くしてくれます。
特に1曲目の"千と千尋"と2曲目の"魔女の宅急便"は
おすすめ!
聞く人にきっとさわやかな風を運んでくれると思います。
大人は判ってくれない―野火ノビタ批評集成
「幽白をはじめとした富樫義博作品」「エヴァ」が少しでも好きな人は絶対に読むべきです!エヴァの登場人物や監督自体統合失調症であるといった見解は一見奇異ではありますが、読み進めていくうちにとても納得します。そして、富樫義博の(ある意味での)崩壊から復活、再生までの事象が評者流に分析され、とても読み応えがあります。やはり作品に対しての思い入れがないと、ここまで書けないと思います。放送から年数のたった今だからこそ再び自分の好きな作品に想いをはせる意味でも必見です。
あこがれ・大人は判ってくれない〔フランソワ・トリュフォー監督傑作選1〕 [DVD]
「カイエ・デュ・シネマ」の映画評論で名をはせたフランソワ・トリュフォーの処女作がこの『大人は判ってくれない』。処女作であるからか、これはみずみずしさに溢れたフィルムです。しかし、それは荒削りのみずみずしさとはほどとおい、スムーズなスタイリッシュさでコーティングされたみずみずしさ。
カメラが動く動く!縦横無尽に。それは冒頭の寒々とした風景の中にエッフェル塔がうかびあがるクレジットから一貫している。幼き日のジャン・ピエール・レオ演じるアントワーヌ少年が寒いパリの街を歩き回り、冷え切ったアパートで悶々とし、牢屋の中から護送車の中から孤独の空気を見つめる・・・。トリュフォーの視点はどこまでも角度を変えながら、この少年の不幸を悲しみを、そしてささやかな自由の灯火を追い続けていきます。その滑らかさ、うまさ。処女作とは思えない手腕の素晴らしさ、しかし処女作ならではのみずみずしさがこのフィルムには満ちています。
人の心を理解しようとしない大人。自分の気持ちを伝えられない子共。判らない大人と言えない子共。この永遠のジェネレーションギャップの問題がトリュフォー自身の生い立ちと重ねあわされるからこそ、この作品には妙な説得力も備わっています。はたして、最後の浜辺で見せるアントワーヌ少年のまなざしは何を見つめているのでしょうか。希望?未来?それとも絶望?後者でないことを願いつつ、己の幼少時代の思い出と思わず照らし合わせてしまうほど、のめりこんでしまう、これはトリュフォー本人の深い悲しみをたたえた心からのメッセージ。
フランソワ・トリュフォー DVD-BOX 「14の恋の物語」[I]
待ちに待ったドワネルシリーズ!
特典映像もてんこ?りで、ファンとしてはうれしい限り。
「大人はわかってくれない」のオーディションのときのレオー少年の映像なんて、とってもレアですよね~。
トリュフォーーの作品は、大きい画面で見るよりも、おうちでゆっくり
暖かい飲み物と一緒に見るのがオススメです。
トリュフォーの映画読本とあわせてそろえれば、二倍楽しめるのでは?