ブラームス回想録集〈2〉ブラームスは語る (ブラームス回想録集 (2))
発売当時からずっと愛読しながらこのシリーズが大好きなあまり、
うっかりした事は書けないと、レビューを投稿できずにいました。
偉人の伝記の類はとかく無味乾燥だとか、どれを読んでも同じという
画一的なイメージがありますが、このシリーズは全く違います!
「伝記の対象人物への愛情」「人間性への鋭い洞察力」「筆者の優れた文章(翻訳)」
この3つが揃った時、伝記は本当に素晴らしい読み物になると思います。
ひのまどかさんの「ブラームス」も同様に素晴らしかった。
しかし小学生向けで、多分大人には知られていないのが惜しいです。
私はブラームスの音楽も好きですが、むしろ人間性に強く興味を惹かれます。
ブラームスの何気ない行動、話した事、全てに興味があるのです。
全巻大好き、中でもボリュームのある第2巻がお気に入りです。
友人知人たちとの会話文は自然で、まるでブラームスが目の前にいるような気がします。
行きつけのレストラン、「赤毛のハリネズミ」が出てくる場面など特に心惹かれ
まさに「こういうのが読みたかった」という感じです。
Complete Symphonies in Full Score (Dover Music Scores)
印刷がやや粗いです。例えば休符の部分の印刷が跳ねてたり五線譜の線がややズレて印刷されていたりする箇所があります。いずれも実用上影響を及ぼすレベルではありませんがキレイで見やすい楽譜を求める方には気になる方もいらっしゃるかと思います。実用上問題なければ印刷の粗さが多少あっても気にならない方には4曲全曲収録されていてこの価格はお買い得です!
Symphony No. 1 in C Minor, Op. 68 (Dover Miniature Music Scores)
所属オケの練習にあわせて購入。Doverの大版はもっていたが、重いので新たに購入しました。
国内出版社のものより安価。印刷が少し雑ですが、実用上は問題ありません。
トロンボーン吹きで、あんまり出番がないので、これで十分でした。
西本智実の新世界交響曲 ライヴ・イン・ブダペスト [DVD]
同じブダペスト・フィルとのセッション録音CDの「新世界より」が大変素晴らしかったので、レビュー欄でも大絶賛のこのDVDも購入し、堪能させてもらいました。西本さん、ヨーロッパに最良のパートナーを見つけましたね!この名門オケの定期公演に招かれたのは本当に素晴らしいことです。双方の相性の良さが映像から伝わってきます。「幻想交響曲」の時のチェコのオケの冷たい視線とは大違い。西本さんの熱い棒さばきに必死で応えるオケの姿に感動、「新世界より」を振り終えた時の西本さんの満足そうな笑みに感動、そして拍手ならぬ手拍子で熱演を称えるハンガリーの聴衆にも感動!…もちろんライヴならではの綻び?は多少ありますが(第2楽章の中間部と第3楽章の一つ振りはどう見ても速すぎる!オケがついてこれてない)、最後にはすべて昇華されたという感じ。第4楽章の西本さんは本当にカッコ良すぎます!…私はもともとあまりオペラには興味なかったのですが、このコンビによる日本公演プッチーニ「トスカ」はDVD化されないのでしょうか?西本さんのオペラを是非聴いてみたいです。これからも、インタビューで言われているように"目の前の海や山を越える"がごとく、どんどん活躍の場を広げてほしいですね!…p.s.第1楽章の終わりの部分が、音楽と映像が完全に1拍ずれている。テレビ放送などでも時折あることだけど、曲(楽章)の締めくくり、一番大事なところで、これはないよ。製作側は誰1人気付かずに発売したのか?情けないにも程がある!