毎年夏になると見たくなる映画です。おすすめ度
★★★★★
美しいグレイスケリー、ユーモア溢れるクールなジェームズスチュワート、個性的なヘルパー、遠くにいるのに気持ちが伝わってくるアパートの住人たち、時間の流れやその時々の雑踏が感じられる町、エアコンもない暑い夏・・・これらがたった一つの部屋から見られるだけなのに、まったく息つく暇なく、まるで自分もこの部屋に居て窓から見ているような気分になります。ヒッチコックは本当に細かいところまで気を配ってこの映画を作っていますので、見るたびに新しい発見があり楽しいです。また英語の会話のおもしろさも少しずつ分かっていきます。「サイコ」のような気持ち悪さもなくて、私はヒッチコックの映画の中でこの「裏窓」が一番好きです。
スリル満点おすすめ度
★★★★☆
この作品を観るのは2回目だが、前回観たのはだいぶ前のことだったので、どう感じたかあまり記憶にないが、今回テレビでやっているのを観て、もの凄く手に汗握る、スリル満点の展開だなぁと思った。「のぞき」から事件にかかわるという題材なので、それはそれは、危険すぎる、ヒヤヒヤのストーリーだ。「裏窓」から、他人の生活を垣間見る、なんていう発想が突飛でユニークだ。
グレース・ケリーの美しさは必見
おすすめ度 ★★★★★
この作品の評価の高さは知っていたのですが、劇場で見る機会がなく、ヒッチコック・フェスティバルというリバイバル企画で初めてスクリーンで観た時にグレース・ケリーのあまりの美しさに息をのみました。相手役のジェームズ・スチュワートは年齢のわりにはよれよれな感じで、どうしてこの二人が恋人なのかさっぱり理解できませんでした。
しかし、映画の内容は大変面白く、この映画がきっかけでヒッチコックの映画をずいぶん観ました。この作品と「サイコ」「鳥」が私のベスト3です。グレース・ケリーがピンチになる場面では、主人公が動けず、我々観客と同様に観ているしかないので、つい主人公と我々の意識が同化してしまいます。暗闇の中のタバコの火のシーンも不気味でした。
「サイコ」や「鳥」ほどショッキングではなく、ユーモラスな場面もあるので、初めてヒッチコックを観る方にはこの作品が最適ではないでしょうか。