共に悲しみを感じ、乗り越えて下さいおすすめ度
★★★★★
原作の第二部前半部分、宗方コーチの死の直前から、
ひろみが悲しみを乗り越え、再びコートに立つまでの映像化です。
宗方コーチがひろみについた嘘・・・
嘘を信じた時のひろみの笑顔を見た時の宗方コーチの想い。
その嘘を信じ、アメリカ遠征で全力を尽くしたひろみ。
そして帰国した彼女に待ち受けていたのは、宗方コーチの死であった・・・
大切な人を失った時、人間はあれほどまでに崩れてしまうのでしょうか?
あとから気付く、後悔。伝えられなかった想い。言葉の重み。
アニメとはいえ、あまりのリアルさに見入ってしまいます。
また、原作では描かれなかった緑川蘭子の悲しみ、そして立ち上がりも
描かれています。
このシリーズから声のキャストが大きく変わります。
しかし、そんな事は気にならなくなるほど、ストーリー展開に
のみこまれていくでしょう。
旧エース、新エースとは違い、人間の心の中を描き出したこのシリーズ。
宗方仁と桂大悟の友情。ひろみとマキの友情。
ひろみを支えようとする、藤堂・お蝶夫人・尾崎・千葉の思いやり。
そして、お蘭とをお蝶婦人の支えあい。
スポ根アニメという枠を超えて、人間の思いやりを描いたこのアニメを見て、
共に悲しみを感じて、その悲しみから立ち上がって下さい。
見てビビれ
おすすめ度 ★★★★★
テレビ版『エースをねらえ!』(74年)のストレートな続編。
が、いきなりテンションは3倍に跳ね上がるわ、絵柄は変わるわ、おまけに主人公の声まで変わってる。
しかし見て行く内、そのあまりにハードな怒涛の展開に、思わずテレビの前で正座してしまう事必至。
『劇場版エース』をも越え、あらゆる『エース』映像化作品の頂点。
“ハードで泣けるアニメは何?”と訊かれた時のある意味最終兵器のひとつ。
とにかく、見て打ちのめされて欲しい。見てビビって欲しい。
特に未見の人、買うべし。