この映画は、本当に好きな映画です。最も感動したところは、クライマックスで、宗像が俺の母親は弱い女だった。だから、岡おまえは強くなれ。というセリフのシーンです。
出崎監督は、原作をベースに作ることが多く、宮崎監督のようなオリジナル作品は作らない方です。このエースも原作をイメージを壊すことなく映像と完成させる超一流の演出家なのだと思うのですが、この強い人間になれ!という、このメッセージは出崎監督のものなのではないでしょうか?
出崎統監督の最高傑作!おすすめ度
★★★★★
日本アニメ界の巨匠、出崎統監督のまさに傑作といえる本作。
原作はいうまでもなく、岡ひろみが主人公であり、彼女の成長や恋が描かれている。
だが、本作の主人公は岡ひろみではない。宗方仁だ。
単なる原作の総集編ではなく、宗方の壮絶な生き様に焦点を絞って描ききった点で、
本作は原作を遥かに凌駕し、独自のオリジナリティを確立した傑作に仕上がっている。
『時間を無駄にしてはいかん・・・』
『岡には、女を超えてもらう!』
『・・・・・・・・・岡だな?』
などの名台詞の数々。
クライマックスの病院シーンで、岡への想いをとうとうと語る原作に対し、藤堂を
呼び、短く告げる言葉。
『岡が本当に心の支えが必要となったとき。あらためてかけてやってくれ。』
『誰にも言うな!何も聞くな!俺の最後の頼みだ。』
そして、紡がれる最後の言葉。
『母さん、電話だ・・・。岡のやつが、またかけてきたよ・・・。』
これらの伝説的な台詞はすべて映画オリジナルのもので、その演出の妙に驚嘆の念
を禁じえない。
原作の魅力を損なわないようにすることだけにキュウキュウとするクリエイター
が多い中、あえて原作のエッセンスを研ぎ澄まし、磨き上げることで独自の作品
に昇華させる出崎マジック!『原作の映像化』とは何たるかということのバイブル
がまさに本作であり、日本アニメの金字塔的作品ともいえよう。
私的、劇場版アニメNo.1おすすめ度
★★★★★
「劇場版なんたらかんたら」というアニメの中で屈指の完成度を誇るのがこの「劇場版エースをねらえ!」です。思えば出崎監督ほど不遇な人はいません。宮崎・富野・押井監督らとなんら遜色のないキャリアながら、メディアへの露出の少なさゆえその評価が世間ではあまりされていません。悪いことはいいません。是非、この作品を観てください。演出、作画、どれをとっても完璧です。
アニメ映画界のエースをねらえ!?おすすめ度
★★★★★
TV版の再編集ではなく映画用に完全新作として作られた渾身の一作。
ほとんど練習と試合だけで構成されているのにドラマ性の高い完成された物語構成。
20年以上の月日が過ぎたのに色褪せないのにはそれだけの傑作たる所以があります。
古い作品だからといって見ないのは損です。
近年、上戸彩のドラマを見てファンになった人にも是非見てもらいたい。
今度のDVD特典はコメンタリー付!
おすすめ度 ★★★★★
●出崎統&杉野昭夫が渾身の力で放った劇場アニメ映画の最高峰(全1巻)!
「あしたのジョー」「エースをねらえ!」「ガンバの冒険」
「家なき子」「宝島」「まんが世界昔ばなし」「ベルサイユのばら」「ゴルゴ13」
「コブラ」「 おにいさまへ…」「白鯨伝説」「ブラック・ジャック」他、数々の名作を
手掛け、「雪の女王」が放映。
今回は前回と違い、トールケースとなり、なんと日本アニメ界が誇る、出崎統監督と
アニメスタイル編集長の小黒祐一郎氏とのコメンタリーが新規音声収録されていて必聴!
上戸彩の主演で大人気ドラマ化もされた本作は絶対に見逃せない!
新世紀エヴァンゲリオンの庵野監督などアニメ業界内にもファンは多い。