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+ 全身小説家 +

全身小説家

原一男
おすすめ度:★★★★★
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小説を書くということは、リアルにウソをつくことである
おすすめ度 ★★★★★

井上光晴という作家を知らなかったのですが、この映画を見て小説を読んでみたくなりました。井上光晴は女性と見れば容姿年齢区別せずに口説き、ウソをつきまくります。「えり好みせず来たたまはみんな打つのは偉い」「ウソつきみっちゃんが小説家になった、天職だ」「ウソでも表現してしまえば勝ち」という埴谷雄高の説明に思わず納得。しかし、あんなに難解な小説を書く埴谷雄高が、こんなに解りやすく話ができる人であったとはおどろき。ウソをつかれようと、利用されようと、井上氏とのふれあいを本当に喜んでいる回りの女性達(瀬戸内寂聴も含めて)が美しい。小説を書くとはどういう行為なのか、この映画で初めて知りました。原一男監督万歳!



描ききれなかった全身小説家
おすすめ度 ★★★☆☆

 井上光晴という人間を追いかけ、どれだけその深部に達するかというのがこの映画のテーマだったはずだ。
 それが井上氏が癌になり、亡くなってからは自筆年譜が虚構だったことに気づき、その虚構をひとつずつ剥がして明らかにしていく映画に構成されている。しかし、謎解きは一度知ってしまえばどうってことなかったということになる。
 井上光晴の奔放な人間性がこの映画ではとらえられていないのが残念だ。全身小説家とは、全生活を賭けて虚構化しているということだ。悪戯好きの少年のような遊び心を持った井上光晴を映してもらいたかった。
 あくまで本来のテーマを追求すべきだったのだ。文学伝習所生としてこの映画の現場にいただけに残念だ。



小説家の生と死を描く奇跡のドキュメンタリー
おすすめ度 ★★★★★

井上光晴という行動的な小説家に迫る、というのが元々趣旨だったのが、井上氏が癌と診断されたため、結局その病気と死までを記録したドキュメンタリー作品。小説家とは物語をつくる、つまり嘘をつく事だという井上氏。いかに上手に嘘をつくか、いかにリアリティのある嘘をつくか、が大事と説くが、映画が進行していくに連れ、氏の語る半生もその作品つまり嘘である事が次々と明らかされていく。

題名の「全身小説家」とはつまり、自分の表現手段を全て使って小説を著した、という意味なのであろう。氏を巡る友人埴谷雄高・瀬戸内寂聴がユニークなのは当然だが、文学伝習所という氏主催の小説指導の場の参加者たちも井上氏の放射を受け、それぞれの個性を出す。当たり前の事だが人間にとってそれぞれが自分!!と自分の人生は特別なものなのだ、と思い大事にしている事に気付かせられる。

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