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+ TOMORROW 明日 +

TOMORROW 明日

黒木和雄
おすすめ度:★★★★★
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愛しきチェコの人々よ、滅びてはならない。地獄のあらゆる恐怖の中から、勝利の声を上げるのです!
おすすめ度 ★★★★★

アメリカは本当に戦争に勝ったのだろうか?
勝ったのは日本人、長崎と広島の市民ではないだろうか?
長崎市民の完璧な勝利なのではないだろうか?

このレビューのタイトルは、スメタナのオペラ「リブゼ」から。



原爆投下前日の長崎
おすすめ度 ★★★★☆

この年、井上光晴原作のこの話をテレビと映画で同時に映像化されました。
原爆投下の前日の長崎の人々のお話です。

内容は良く似ていますが、話のトーンは対照的です。
映画は戦時下の日常を淡々と描き、そこには希望も明るさもありません。
一方テレビドラマの方は、戦時下の統制された中でも人々は明日への希望を抱いており、明るい展開で話が進みます。

そしてどちらが好みかと言えば、先に見たということもあってテレビドラマの方が好きでした。
みんなが希望を持ち、底抜けに明るいがために次の日に起こる悲惨な現実が胸に迫ってくるのです。
この人々の笑顔を原爆が奪った。メッセージ的に非常に判りやすかったです。

しかし映画の方も負けず劣らず傑作です。
そしてこの映画を見た後に、原爆投下の後日談にあたる同監督の「父と暮らせば」をご覧になると(ただしこちらは広島の話)、更に胸に迫ると思います。

数多い出演者の中では、気の好い娼婦を演じた伊佐山ひろ子が特に良かったです。



今とは。
おすすめ度 ★★★★★

今、生きている。やらないと行けない仕事と称するものがある。今という瞬間、私たちは明日があることを確信している。
今、必死に、生き物としていきている。人間社会の規範にしたがっていきている。明日のために。
「明日がある」という前提でいきている。行動している。考えている。
この作品は、戦時、必死に「明日」のために生きている人たちの日常生活を克明に描く。
そして、ピカドン。
「明日はない」
庶民の 悲しい 事実を 伝える。
今はなにか。明日を前提にしている。それを無惨に消してしまったアメリカ国の原爆投下。
監督の意図は明確。
私は 納得する。
今。「明日」があると信じている自分たちがいる。
原爆は この 前提を すべて 消した。
涙が 出てくる。悲しみ。怒り。これが 長崎の 「明日」である。



黒木監督戦争3部作の原点
おすすめ度 ★★★★☆

 黒木監督戦争3部作の一作目。1988年の作品。桃井かおり、田中邦衛、仙道敦子、黒田アーサー。1945年8月8日、原爆投下1日前の長崎。戦時下なれど、日々暮らしている庶民の姿が淡々と描かれている。この翌日にはあの原爆が炸裂したのかと思うとやりきれなくなります。
 最近明らかになってきた話として、8/9の長崎の原爆はギリギリのタイミングで落とされたというのがあります。アメリカは原爆実験を日本でしたかったのですがソ連が8/9に参戦してきたため、日本との戦争を終結させなければならなかった。よく二発の原爆が太平洋戦争を終わらせたと言いますが、それは違って戦争が終わる前に急いで二発落としたというのが本当なのです。事実、この8/9は小倉に原爆を落とすつもりでサイパンから飛び立ったB29でしたが、悪天候のため目標を長崎に変更し、それによりサイパンへ帰る燃料が尽きて沖縄に着陸しているのです。つまりどうしても8/9のうちに落としたかったのです。これも戦争の一面ですが、勝つとわかっている戦争で新兵器の実験がしたかったのです。
 本作では直接的な戦争シーンは出てきません。戦時につつましく暮らす人々の姿を映し出すことにより戦争の悲惨さを訴えています。登場人物が多く群像劇的なのですが、それぞれのキャラクターが輝いています。彼らのTomorrowを奪ってしまったのは戦争なのです。


概要
黒木和雄監督が井上光晴の原作をもとに、原爆が投下される1945年の8月9日までの、長崎の数日間を描いた作品。声高に反戦を叫ぶのではなく、淡々と市井の人たちの日常生活を描き、その静かなタッチの中に戦争への怒りを込めるという、黒木監督の真摯な演出が大きな効果を上げている。この後黒木監督は自らの戦争体験と思いを込めた『美しい夏キリシマ』(2003)、『父と暮らせば』(2004)を発表。いずれも高い評価を得ている。
出演者は桃井かおり、田中邦衛、仙道敦子、長門裕之、原田芳雄と、日本を代表する実力派俳優たちが勢ぞろい。非常時に祝言をあげる若い新婚夫婦を演じた佐野史郎、南果歩の初々しい演技が涙を誘う。運命のその最後の瞬間まで、明日を信じて生きた人々の姿を俯瞰で捉えた、清廉な傑作。(斉藤守彦)

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