私自身このカウラの地で、現在も行われている慰霊祭や桜祭りに携わったこともあり、その時には理解し得なかったカウラの捕虜収容所での出来事をドラマを通じて20年ぶりに目の当たりにしました。
平和な今、観るべきドラマおすすめ度
★★★★★
戦争を知らない世代の私たちが知るはずもない事実。に基づいたドラマ。
○脱走する=死ぬ
×脱走しない=生きられるが非国民扱いされ生き恥をかく(戦死した戦友に申し訳ない)
の選択をする為に使われたのがトイレットペーパーです。
トイレットペーパーに脱走賛成の○か反対の×を書いて投票する。このシーンがタイトルになっているんですね。
たとえ×を書いたとしても強制的に脱走させられ、生きて日本に帰りたがってた人たちが(本当は全員生きて帰りたかったはず)殺されていくシーンは思い出しただけでも涙が出ます。
当時は捕虜の身で生きて帰ることは許されないとう戦陣訓「生きて虜因の辱めを受けず。死して罪禍の汚名を残すことなかれ」に洗脳されたかのように日本兵には叩き込まれていたそうで。
今の私たちには理解できない事実です。
大泉さん演じる二郎さんが言ってたセリフ‥本来敵であるアメリカ人に介抱されたことを振り返り、アメリカ人のことを「人間だったんだよ」と。さり気ないシーンでしたが私にはとても印象的でした。
敵であれ味方であれ皆同じ人間。
そのことを全ての人間が思っていれば昨今の悲惨な事件や今もどこかで起きている戦争なんてなくなるはず!
世界中の人に観て欲しいとすら思うドラマです。
ハケンの品格メンバーで制作されたドラマですが、笑いどころはなく終始泣きっぱなしでした。
阿部サダヲさんは憎まれ役を流石の演技でこなしておりました。本当に最後まで憎かったです(笑)
今まで公にしなかった日本政府も憎いです。
原作者の中園ミホさんもお祖父様もドラマ化して公にするには勇気が要ったでしょうね。
隠されてた真実を素晴らしいキャスト、スタッフ皆さんで最高のドラマに仕上げてくださったことに私は感謝したいです。
高校の授業でプラトーンを観ましたが、これからはこのドラマを授業に是非とも使っていただきたい!
語ることの出来なかった歴史おすすめ度
★★★★★
捕虜になるぐらいなら、死ぬことを選ばなければいけなかった時代に
捕虜となった兵士達の物語。
主人公に話題先行のアイドル等ではなく演技力に定評のある大泉氏・小泉氏を置き
当時の価値観(捕虜になるなら自決せよ)に基づき粛々と物語が進められていきます。
役者・価値観を忠実に再現しているため近年まれに見る名作の戦争ドラマだと思いました。
今まであまり語られなかった歴史にクローズアップしている点がこのドラマの見所のひとつではありますが、もうひとつ私はあると思います。
大泉氏が劇中繰り返し言い続けている言葉です。
『今日一日を精一杯生きようよ。
生きていればきっといいことあるからさ』
当時に比べればはるかに幸せなはずの今の世の中で、
ワーキングプアや夢が持てずに苦しんでいる若者達への励ましの言葉にもなると思いませんか?
<DVD版のテレビ放送との違い>
テレビ放送に未公開シーン追加(40分)や
脚本家中園ミホさん、出演者のインタビューが追加されるそうです。
今私達が知って学ぶ事。おすすめ度
★★★★★
カウラ捕虜収容所の脱走事件
オーストラリアでは歴史上で有名な事件として取り上げられ、誰もが知っているそうです。
では何故私達は知らないのか?
日本はカウラ事件を隠し、歴史上から抹殺しました。
真実とカウラ事件の全容。
彼らは生きる為では無く死ぬために脱走した。
今知って私達が学べる事がきっとあるはずです。沢山の人にオススメします!
翌日恐ろしく目が腫れるほど号泣
おすすめ度 ★★★★★
冒頭からやらます
役者さん皆さん、良かった
小泉さんも、なかなか良いけど、やはり、大泉さんのソレには、やられっぱなしでした
内容も、事実を元にということですが、それにしても、泣きどうし
素晴らしい!
おそらく、小泉さんも大泉さんも、この作品がテレビドラマとしては、代表作の一つとなったことでしょう
小泉さん・大泉さんコンビは、『ハケンの品格』同様、当たり作品の予感!?(笑)
とにかく、素晴らしい!!
ただ困るのは、翌日の、目の腫れようったら…苦笑
DVDお買い上げの方は、観る翌日は休日のうえ、人と会うお約束のないことを前提に、観ることを、強く強く、オススメします!!
激涙、間違いないので…