概要
アメリカ南部の旧家、当主のビッグ・ダディ(バール・アイヴス)はがんに侵されているが、本人はそのことを知らない。彼に溺愛されている息子ブリック(ポール・ニューマン)は酒びたりで妻マーガレット(エリザベス・テイラー)とも上手くいっていない。そんな折、父の財産を目当てに長男夫婦が帰省してきた…。 テネシー・ウィリアムズの同名戯曲を名匠リチャード・ブルックス監督のメガホンで映画化。まさに熱いトタン屋根の上で猫がのたうちまわるような家族の愛憎劇が、画面狭しと繰り広げられていく。主人公的存在のブリックが同性愛者であるという設定も、当時としては衝撃的なものだったろう。美人スターから演技派への転向を図ったリズの熱演も認めていい。(的田也寸志)
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