妖怪HUNTER (BUNCH COMICS)
私は諸星大二郎氏の著書は全て所持している所謂「マニア」である。ただテレビの「栞と紙魚子」も笑って見ていた。この妖怪ハンターを読んで思ったが彼の絵柄については他の方が鋭い指摘をされているので略す。
まず気になったのは大学という「象牙の塔」の中で考古学の講義として「神は実在する」とか教授が言い出したら即刻クビだと思う。ここらへんは星野之宣氏の「宗像教授」で「ジンギス汗=源義経説」を喋っただけでクビになりかけた先生が居る方が自然だ。
まして考古学でカミサマが居るって喋り出すセンセイは病院に連れていかれると思う。
それと稗田先生が出てきて妖怪と遭遇するのは「黒い探求者」が先では?短編で出たから無視なのかな。
それと 絶対に変だと思うのは鳥居の向こうの「異界」を「「黄泉の国」と書いたのは明らかな間違いである。宗教観が全く違う。キリスト教徒が極楽というが如し。
これは「常世の国」が正しい。常世の国だからこそ一方通行ではないのだ。この先シリーズ化するなら今のうちに訂正しないと「ウツボ船の女」は黄泉の国から来ることになるし 黄泉と現世のハーフが生まれた変な話になる。
シリーズは違うが海神記で皆の目指すのは黄泉の国ではない。常世の国だから皆が行きたいんで黄泉の国に行きたいなら死んじゃえば良い。
諸星大二郎さんは「黄泉」と「常世」は厳密に使い分けて居られ、稗田教授が出て来る話では「黄泉からの声」の「井戸のまわりで」や「黄泉からの声」では「黄泉」を使っている。
敢えて「常世」と書かなかったのは「天神さま」でちいちゃんが居たのは どう見ても「常世」だが記載は無い。これは「国津神」と思しい煩蝿なす神が常世や黄泉に居てはおかしいと考えたからだろうし、産女も黄泉の国から来たのでは福は授けられそうもない、村が死に絶える。
シリーズとせず一発勝負なら これでいいのかも知れないが、間違いを直さないと後は続かない。
おとぎ奉り 01 (バンチコミックスデラックス)
CAVEの時代からもう注目したの作者です。
そして、おとぎ奉りは一番彼の絵の強さ伝えるの作品です。
写実と和風一体化の絵はこの民族話の漫画に一番似合います。
化け物たちも最高です、「ぐわんげ」に馴染みの猫蜘蛛も出ました。
話も最高です、話の進展は速いでも分かり易い。
誰にでも絶対お勧めの作品です。
BTOOOM! 8 (バンチコミックス)
まずこれを書かせてください
BTOOOM!アニメ化が決定ですってよ!ヒャッハー!!
この第8巻の内容を大まかに書くと前半は第7巻から引き続き伊達とのバトル
中盤からは平さんの狂気で構成されています
伊達とのバトルも平さんの狂気もこの巻で意外な形で決着が着きます
(平さんに思い入れがある人は悲しい巻になる…)
自分は平さんに思い入れがあったのでかなりやるせない気持ちになりましたが全体的に満足いく内容でした(ToTゞ
そして次巻からは新章に突入し新たなBIM 新たな主役が登場するようです
今から次巻の発売が楽しみです