アマリリス名曲大全集
これこそがオイラにとっては正当派のロックンロールです。その昔「ロックってのはね、みんなで立ち上がって手拍子しながら乗らなくっちゃ!!」と、レッドツェッペリンの「ロックンロール」のコピーをバックに唄いながら、最前列ど真ん中で座っていたオイラのことを尻振りダンスで挑発してくれた某女性シンガーが居たが、オイラはその「ロックンロール感」が嫌で耐えきれなく会場の一番後ろに退散した。奇しくも本作でアマリリスは「ロックンロール」をモチーフにして、「お父さんアモーレ」と言う作品に昇華し我々に提示してみせた。何事にも捕らわれない自由な表現。権威なんてものは存在しない、利用するものは利用してやるんだ。一見クダラナイかも知れない、世間一般では鼻つまみ者かも知れない。しかしそれこそがロックンロール。ロックンロールなんて世間一般に嫌われてナンボです。その思いを更に強く再認識させてくれる「アマリリス名曲大全集」リニューアルしてもやはり名盤は名盤です。
下妻物語 スタンダード・エディション [DVD]
公開当時は深田恭子のロリータファッションばかりが注目されたが、本当はこの映画ではそれにはあまり重点が置かれていないだろう。
堅実な作りで退屈な日本映画に真っ向から立ち向かった作品だと思う。監督はCM界のカリスマだが、そのCM的手法は映画のそこら中に見られる。脚本でも画質でも演技でもとにかく退屈であることを否定している。
やたらとデフォルメされたストーリーの中でとてもパワフルでストレートなメッセージが伝えられる。個人的感想としては、製作者はそのメッセージがあまりに純粋なものであるため気恥ずかしくて、こういったコメディチックな形でしか伝えられなかったんじゃないかと思ってしまうくらいストレートなメッセージだと思った。
深田恭子の演技力にもビックリ!彼女は役柄が完璧に固定されてしまっているんじゃないかと思っていたけど全然違った。敬服してしまった。
音楽もばっちりはまってる。Tommy February だけじゃなく管野ようこも最高。
ミシン
私は野ばらさんと年齢がひとつ違いですが、
「ミシン」にでてくる音楽やお洋服、憧れの人への気持ち、
「世界の終わりという名の雑貨店」の雑貨店の雰囲気など、
胸が締め付けられそうなほど懐かしく、切ないです。
10代~20代前半に大好きだったもの達からは、遠く離れた日常ですが、
野ばらさんの本を読むたび、心はあのころに旅をします。
野ばらさんの本に出会えてよかった、どうもありがとう。
下妻物語 スペシャル・エディション 〈2枚組〉 [DVD]
ヤンキーとロリータっていう、めちゃかわった友情。これを見て土屋アンナに惹かれました。すごいオーラがあります。見所として、脇役がめちゃ面白い!!桃子(深きょん)のだめオヤジの宮迫、母親の篠原涼子、八百屋の荒川良々、やくざの本田博太朗、おばあさまのきききりん、オカマ店長役の岡部義徳、そしてチンピラ?の阿倍サダヲ!
脇役ながら皆自分の個性を出し切ってる。脇役が主人公の二人をものすごく引き立てている映画! 笑いばっかの青春コメディに思えるかもしれないけど、ものすごくセンチメンタルなシーンがあって…特に誰かの涙シーンには必見!泣けますよ。何回もレンタルしてましたが、DVD買いました!損はなかったぁ…10代は特に見てください!
遺言 a Will
野ばらちゃんの、少しレトロで耽美な雰囲気が好きな乙女達は、AKBやミクなどに夢中な野ばらちゃんに、違和感を覚えるのではないだろうか。
それらの分野がきらいではない私だが、野ばらちゃんがそこにいくの?と驚いた。
しかし、公人としてパブリックイメージを大切にしなければいけないはずなのに、そんなことお構いなしにすべてをさらけ出す彼の姿はある意味で素晴らしい。
現在のサブカル事情を知ることもできるという意味で、新しい野ばら本とも言えるのかもしれない。