エルフェンリート 9 (ヤングジャンプコミックス)
YJ誌上で連載されたEL76話「この報復受け入れがたし」~EL82話「合否」までが収録されています。今巻では巻末の読みきり作品は無しです。表紙にはファン待望の坂東さん登場です!内容のほうも前半部は彼を中心として物語が進みます。後半部はメインキャラ達のそれぞれの決意が描かれると共に、初登場の4人のコピーディクロニウスとそれを率いる自称科学者の能宗が行動を開始します。今回も緊迫した中にも所々に笑いのエッセンスが散りばめられていたりする作者のギャグセンスは健在ですので御安心を。
エルフェンリート 5 (ヤングジャンプコミックス)
この表紙のキャラにはとんでもない秘密があって・・・
その秘密は、読んでからのお楽しみです。
読みきり作品なども収録されていておもしろい内容だと思います。
エルフェンリートのグロさよりもどちらかといえば、ラブコメ調の話が多いのもこの巻の特徴です。
エルフェンリート 4th Note [DVD]
これまでバラバラだったパーツが少しづつ合っていきます。
このエルフェンリートは全体的に話が悲劇で不幸なのですが、ナナが良い感じで話を明るくしています。
ナナが世間に出ますが、生まれてからずっと研究所に監禁されていたので、ナナはかなり世間知らずでボロボロで悲惨なことになります。
で、ナナはユカと出合って、ほのぼのしたキャラクター同士で、心が温まるシーンがあって印象的です。
ナナはときどきキレて変貌したりするところがありますが、ルーシーやマリコも同じような傾向があるので、デクロニウスはかなり二重性格なのかもしれません。
にゅうはルーシーとの性格が頻繁に入れ替わって、幼少の回想があります。
気になる話が続いて、次が見たくなる展開が続きます。いよいよ中盤の盛り上がりですが、ただそれだけではなく最終話までこの怒涛の展開が続くのはかなり素晴らしいです。
このエルフェンリートの中盤~後半の進め方はテンポ良く、何度見ても飽きないです。
エルフェンリート 5th Note [DVD]
9話はルーシーとコウタの回想が話の中心となります。
子供の頃のルーシーがかわいく描けています。キリンを見て驚くちびルーシーのなんと無邪気なこと。
その反面、ちびルーシーは首を絞めたり、嫉妬したりとダークな面も持っています。
記憶の蘇ったルーシーがナナに殺されようとするなど複雑な心情表現や、行き場を失ったルーシーの心の暗闇も丹念に実によく描けています。
そしてこの巻では、デクロニウスの謎も語られます。
生と死のドラマの連続で、ますます目が離せない展開になっています。
エルフェンリート 6th Note [DVD]
残り3話となりいよいよクライマックスです。
ディクロニウス35番の圧倒的な能力でかなり恐怖心が煽られます。
橋の上の戦闘などは第1話のグロいシーンを思い出します。
ぞくぞくする緊張感があり、何度見ても飽きません。
その反面、アイスを食べるシーンやワンタの餌といった描写が日常的でほっとします。
コウタにかまってもらえずに嫉妬するユカもほのぼのしてます。
グロい描写と心和む描写の対比が作品全体を美しく包み込んでいて実に刺激的にできています。
それからこの巻でコウタとルーシーの過去の謎が解けます。
個人的には良くできた作品だと思います。