あの子を探して
美しくて、せつなくて、こどもだからって甘えていられない・・・でも子供。この映画には子供だからって多めに見てもらえないきびしい現実が表現されています。中国の山村のちいさな出来事が一人の女の子によって少しづつ変化していく様子は見ていて飽きません。子供の心は素朴で繊細で美しくしかも強い!日本とは経済的にもまったく違う世界を描いているのですが、子供のときってこんな感じだった、こんな気持ち味わったことがあるなあと懐かしく笑えたり、不思議と自分の小さなころにかさねあわせて見てしまうのは私だけでしょうか・・・。たぶん覚えているようで忘れてしまっている、素朴で汚されていない心の宝物を呼び起こしてくれるそんな物語でした。
あの子を探して [DVD]
出演した子供達は役者ではなく、オーディションで選ばれた素人の子供達だという。
赤いほっぺのミンジちゃんは、お世辞にもかわいいと言えないが
負けず嫌いでガッツのある表情がこの役にぴたりとはまり
お人形のようにかわいい役者の子供が演じるよりもよりリアルにメッセージが伝わってきた。
現代の中国でも、このような村があり十分な教育が受けられないでいるということもこの映画によって知った。
近代化された北京との貧富の格差も印象に残った。
登場する子供は天真爛漫で、ときにわがままで憎たらしい。
その憎たらしさが、子供らしくて本当に愛らしいのだ。
子供達の素朴な笑顔、貧しくても豊かな心に胸を打たれ最後の方は、涙が止まらなかった。
この映画の撮影風景が収録されたドキュメンタリー「あの子を探してができるまで」も素顔の子供達の様子、チャン・イーモウ監督の素顔も知ることができるのでおすすめ。
「あの子を探して」ができるまで [DVD]
出演者が素人の子供達ばかりというのを映画鑑賞後に聞き、『へぇ~』とトリビアした事を覚えていました。なかなか演技で泣けない子供達をなんとか泣かす場面があって、最後に監督との別れの場面で本当に泣く子供達には感動しました。メイキングも作品にしてしまう監督の手腕に『へぇ~』
初恋のきた道
期待以上によかったです。
すごく単純でわかりやすいストーリーだし、制作費は安そうだし、
キスシーンや抱き合うシーンすらない恋愛映画なのですが、
ひさびさに気に入った映画です。
中学とか高校とかあたりの純粋さが蘇ります。ホントに。
観終わった後にネットで「初恋のきた道 感想」ってキーワードで検索したら
やっぱりすごく評判いいです。
世間で大ヒットだった「タイタニック」にはまったく響かなかった私ですが、
この映画にはやられました。アイトレックも濡れました。
いつの間に上映したのかわからなかったぐらい話題にあがらないのが
残念です。
DVDが広まる事を祈ります。
日本語吹き替えの出来がそれほどよくないので
中国語音声の日本語字幕で観てください。
「初恋のきた道/あの子を探して」オリジナル・サウンドトラック
ほぼ同じ曲のアレンジが大多数ですが、はずれが無い。また何度聞いても飽きない、数少ないサントラです。映画の素晴らしい映像、世界観が浮かび上がり、感動が蘇ります。この映画を見て感動した方はもちろん、音楽による癒しを求めている方にもぴったりだと思います。全編で笛など中国の楽器が使われていることも魅力です。