ライオン菓子 ゆずのど飴 80g×6袋
ゆずの果肉が散りばめられていてとても美味しいです
隣のスーパーでも売ってましたがネットのほうが送料無料で単価も確
か40円ぐらい安かったので購入しました 周りの人に宣伝してます
社会文学事典
日本の近現代文学が「社会」をどのように描いたか。また様々な社会事象とどのようにかかわり、闘ってきたのか。あるいは挫折してきたのか。それらを克明に記録しておく必要がある。本事典はこれまでの各研究者の研究成果が叙述されている。
さて、書名「社会文学」の意味するところは広く、社会主義文学・文芸社会学・社会派文学等を総括するものと言ってもよい。様々な社会問題に注目し、近現代文学が「社会」をどう描いたかを協同で研究したものである。「社会」と「文学」の結合・総合であり、「社会化された〈私〉の文学」「文学における社会的反映」という要素も含んでいるのである。
それではどのような具体的項目が載せられているか、類別を見てみよう。
戦争・天皇・民族・国家・資本主義・社会主義・経済・労働・初期明治・植民地・被占領・民主主義・核・教育・家・家族・宗教・沖縄・アジア・都市・町・地方・農漁村・言論・環境・公害・ユートピア・フェミニズム・ジェンダー・法・性・災害・医療・若者・老い・交通・その他
その中で例えば、「若者」には次の項目が挙げられて懇切な説明(該当作品・小説等)がなされている。
青春文学・女学生・モボ・モガ・学徒・スポーツ・反逆・内向・学生運動
阿修羅 哭く
まっ黒な表紙に白い阿修羅の文字 印象的な字体 波紋の予感・・・
ページを繰っていくごとに、異空間にいざなわれる
深く内観する作者の誠実は鳥居のように澄んだ空気を運ぶ・・・
生きてきた歴史、連綿と続いてきた父祖の糸の先端の自分をみる
どのような悲嘆や煩悩も かんちがいもすべては今の小さき己を愛する糧
ひとつひとつの歌に作者の解説が書かれていて、身近に作者を感じられる
いくつか例を挙げてみると・・・
聳え立つ 大地岩巻く老木も ただただ生きて わが神となる
石の命を感じる私。
大地にむき出した石。
作為の中におかれた石。
刻まれ別の命を授かった石。
なにもしない石。
無限の時に、
これからも身を置く石。
石に命を感じる。
私の周りのすべてに、
命を感じる。
生きている自分に涙が出る。
感謝だけ。
人知れず 他者の体に 掲げる我が手 自在に感受 互いの命
宇宙の中での存在者。私たちの存在は、宇宙の塵芥で微細。
宇宙の大きさからいえば、原子扱い。
ほら、
今動かした手が旅をした。
それを感じるには、生きることがいる。
聖たち 心の飢えに 跪き 他者の渇きに 慈悲の水湧く
出会いが人生を深く意味づけるなら、
その出会いとは、それぞれの魂が金縛り状態になり、
その場を愛しく、
唯一と認め合うことから始まる。
別れの刻に顔を背け、永遠の契りとなすために、
刻の流れを消し去ろうとする。
うつろぐ刻を
ブラックホールの中に、投げ入れる。
おりにふれて何度も読みたくなるとても味わい深い歌集です。作者の奥深さを感じました。