絶滅危惧種の遺言 (講談社文庫)
安部さんのエッセイは深みがありますね。
ボクシングの解説でもそうですが、凡人の気付かない本質に気付かせてくれます。
極道稼業から日航パーサーにボリビアでの航海長と波乱万丈のエピソードを披露
され飽きが来ません。ですが、僕にはカタギになられてからの辛抱の時代が我が身に
沁みました。安部さんの奇想天外な活躍をまだまだ楽しみにしていますよ。
RAINBOW 1―二舎六房の七人 (ヤングサンデーコミックス)
度重なる苦境にたたされる少年達が
とてもかわいそうに思えました。
この話が実話を基にして書いているというのに驚きました。
そして少年院という特殊な閉鎖的な状況下に置かれたものの
苦しみはとてつもないものなんだと思いました。
でも、この作品は、暗さだけでなく、希望も書かれている点が
良かったなと思いました。
また、戦争の後遺症は人の心を蝕んで、狂わせていく点にも
あるのだと改めて感じました。
過去の出来事をしっかり伝えていくという点で秀逸な作品であると
思います。
多くの人が読んでくれると良いと思います。