図書館はコミュニティ創出の「場」 会員制ライブラリーの挑戦 (ネットワーク時代の図書館情報学)
本書は、ゼロベースで前例の無いライブラリーを立ち上げ、現在に至るまでのプロセスとライブラリーの存在意義を考え直す良書でした。
印象に残った点として、“無⇒有”、“集団としての組織⇒個の集合体”が挙げられます。
・いくつかの制約を受けつつも、逆手に取って理想の図書館を立ち上げるまでのプロセス。
・個室より集団の中で仕事をしたいというニーズ予測の相違と、集団の出会いの場を提供したコミュニティ作り。
・既存の図書館(主に公共図書館)、並びに図書館情報学に対する疑問を投げかけるものの、見当違いの反応しか返ってこない現状。
定期的に図書館通いをする私にとって、本書は色々と考えさせられる1冊でした。