オデッセイ・1985・SEX
「Fish Inn」も「絶賛解散中」もそうだが、遠藤ミチロウはスターリン解散前後が一番いい、と思うのは私だけだろうか。
スターリン解散後にソロ名義で発売された「THE END」に続き、「Michiro.Get the Help!」名義で発売された3連作を1枚にまとめた嬉しいCD。
GNPと銘打たれたこれらの楽曲、1曲ごとに好き嫌いは別れるだろうが、 餌(エサ)、 THIS IS LOVE SONG 、真夏の夜の毒殺、ジャンキーパニックSEXY STAR、D-DOG-SUNDAY、アメユジュトテチテケンジャ (THIS IS LOVE SONG) 、月のスペルマ、と名曲がいっぱい。
こんな曲が作れる人は他にいない。
表題曲の「オデッセイ・1985・SEX(&FIN)」は今聞くとそう愛着がないが、高校生のときに学校で口ずさんでいて、友達に「なにそれ?歌?」と言われた記憶がある。
このCDには3枚の連作のアルバムの表ジャケ、裏ジャケがカードになって入っているうえ、歌詞カードに使われていた丸尾末広のイラストも小さく歌詞カードに使われていて、LPを持っている私にも親切な作り。
それにしても、オマケで収められている錦城カオルによるONYAN2・1985・SEXは、とても子供に聴かせられない!(歌詞的には表題作などもそうですが)いやらしさ。アダルトビデオみたいです。
被害妄想~人間の底辺に蠢く
1曲目、音が出た瞬間!を言葉で書くと、↑のタイトル通り、「マンホールから〜」かもしれない。しかも、夜の静まりきった都会の何処かの場所で。「目撃者」で好きになった人には堪らない再発だと思う。7,8は、ミニアルバムの前のソノシート「死顔」から。7は頭のエロテープがカットされているが、この始まりもカッコイイ。その2曲を除く1から9がその後リリースされたミニアルバム「被害妄想」。曲順をあえて変えてあるが、これもまた文句なし。OK盤にも収録されていた83年のライブテイク3曲のメンバーが凄い。ベース、ケイゴ氏、ドラム、リアクションの方、卑龍氏はこの時、ギターを弾いてなく、ギターは、故タム氏。ファンならすぐタム氏のギターだとわかる演奏も聴ける。タム氏が、レーベルを立ち上げたのは、このバンドのレコードを作るのがきっかけだった。今回その京都時代でのメンバーで録音された7"は収録されてないので、この次は、京都時代のマスターベーションの音源集を出して欲しい。当時、スターリンとまた違う個性を持ったバンドは非常に少なかったし、ここで聴ける卑龍氏が開拓したと言っていい新しいメロディーラインは他のバンドもパクったぐらい新しいものだった。この人は本当にアーティストだと思う。今やっているらしいバンドも何か出して欲しい。
デストロイ ヴィシャス [DVD]
映画館でも観ましたが素直に面白いです! かなり過激な表現や描写が多々ありますが、全ては不器用にしか生きる事の出来ない登場人物達の愛情表現です。 【総制作費○○億円】を売りにした映画より、よっぽど『映画を観た!』という気持ちになりました。 大作映画よりチープさや粗が見えるところもありますが、それ故に作り手がこの映画に掛ける情熱や心意気にチーム感、何より必死さが伝わって来ます! ハードでエロくてグロくてハチャメチャで最高に熱くてパンクな映画です!!!
Unplugged Punk
帰宅の車の中でたまたま耳にし、凄くインパクトを受けた。これを流していたラジオ局を調べ、番組を調べた上で、このアルバムに、漸く行き着いた次第だ。
音量といい、リズムといい、このバンドは日本のものではないと思ったぐらいである。
あたいは、このジャンルには、全くの門外漢だが、彼らの音楽は嫌味なく受け入れることができた。
それだけの音楽性や精神性の豊かさを、このグループは、包含しているからだと思う。
Feb。22 '07