「ランボーは政治ジョークで作った映画」おすすめ度
★★★★☆
これは21世紀になって「アクターズ・スタジオ」で本人が語った言葉です。この「2」はレーガン政権の「強いアメリカ」への回帰がブームとなりこの映画も他には「ロッキー4」「コブラ」「ランボー3」などをスタローンは作った。当時、果たして本当に「政治ジョーク」で作ったのでしょうか。
1980年代はアメリカは特に他国への武力介入がなかったので、戦争アクション映画としては間違いなくこれが代表作の1つと言えます。またスタローンの黄金期とも重なります。脚本にJ・キャメロンも参加してますが、彼の話では「青春を失った青年として描きたかったが、スタローンや監督のジョージ・P・コスマトスが強いアメリカを意識した映画作りに傾いていったので第2稿までしか参加してない。」とのことです。
でも戦争アクション映画としては正にノンストップアクションで楽しめます。見ていて疲れない映画です。まだこの頃のアクション映画はB級映画の扱いですがアクション映画の地位が上がるのは1990年代になってからです。
ちなみにロシアのRPGには1発でヘリを吹き飛ばす破壊力はありません。
ベトナム戦争をキチンと総括したのか アメリカ合衆国は。
おすすめ度 ★★★★★
題名の通り。
ランボーの『怒りの脱出』。
1985年公開。
それにしても、この作品の凝縮度は高い。
あらためてベトナム戦争とは何であったのかを問いつづけているのだ。
制作者の主張は明確。
ここまで、キチンとベトナムに介入した戦士たちの代弁をした映画はない。
「我らが国を愛するように、国も我らを愛せよ」
アメリカ合衆国の庶民の肉声が聞こえるようだ。
シルヴェスター・スタローン主演の作品としても最高作。
マードック将軍の政治的動き。それに異論をはさむトラウトマン大佐の純粋軍人の行動。
美しきコー。
「あなたは消耗品ではない」という彼女とランボーは初めて接吻する。
しかし、殺されてしまうコー。
頑張れ、ランボー。
さあ、これからどうなる