ジョージの曲作りの巧さを痛感できる名トリビュート作。 おすすめ度 ★★★★★
けっこう素晴らしいトリビュートものだけれど、1曲目のトッド・ラングレンの「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」だけ、大袈裟で私にはトゥーマッチ。だもんで、私は2曲目から聴いてます。この方が、アルバムとしてのコンセプトがはっきりしてくる。レビューなんか見ると、ベスト・トラックはトッドって書いてあるのが多いけど、なんだかね〜、曲がいいだけじゃん。自分的なベストトラックはデイヴ・デイヴィスの「ギヴ・ミー・ラヴ」。すすす素晴らしい!イントロからハートきゅ〜ん!
概要
2001年11月29日に逝去したジョージ・ハリスンのトリビュート・アルバム。ソロ作品はもちろん、ビートルズ作品も含め、彼らが残した名曲の数々を、計12組の多彩なアーティストがカヴァーしている。キンクスのデイヴ・デイヴィス、ザ・フーのジョン・エントウィッスル(すでに故人)、ローリング・ストーンズのビル・ワイマンといった、ともにロックの時代を作り上げたベテランに加え、ゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツ、スミザリーンズ、元ウィルコのジェイ・ベネットらパンク以降のアーティストも多数参加している。トリビュート・アルバムと言うと、メンツのわりにつまらない作品が多いけれど、ハリスンの曲の持ち味を生かしつつ、自分らしさを巧みに溶けこませた曲ばかりそろったこれはかなり聴きごたえあり。ベスト・トラックは、やはりトッド・ラングレンの「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」だろう。いや、選曲がズルイという話もあるけれど。(山口智男)
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