いいですねおすすめ度
★★★★☆
昭広(洋七)が中学3年の運動会のとき、離れて暮らす母が初めて運動会を見に来てくれることになっていたが、当日、母の姿がなかなか確認できずやきもきしていた。マラソン競技がはじまり、昭広が先頭を走りながらどきどきしながら自宅前に近づくと、ちょうどそこに母がきていて、作者を呼んで手を振って応援していた!ここで二人が声を掛け合うシーンは感動的で泣けた(先導車の先生ともども)。
川の上流から流れてくるアウトレットな野菜を食料にし、その川を「スーパーマーケット」と呼んでしまうがばいばあちゃんに、貧乏をものともしない明るさを感じるし、また、磁石を引きずって鉄くずを集めながら歩く姿に、今の人には考えられない、生きるたくましさを感じた(『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』の「ついでにかせぐ」方式を思い出した)。
素朴でありながら、心に何かを残してくれる良書です。
わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい・・・おすすめ度
★★★★☆
貧しいなかでも明るく生きること、その明るさを毎日続けること、続けることで今まで得られなかった新しい価値観に出会えることを感じられる一冊です。
金持ちであることが特別でない現代においては、何が本当の価値か?を見直すきっかけとなるよい本だと思いました。
タレント本としてはいい出来おすすめ度
★★★☆☆
「貧乏」という日本人の美徳に訴えた作品ですが、正直タレント本でなかったらここまで売れなかったでしょう。著者はこの本の成功で、各地で講演活動を行っているらしいですが、そこまでの本だとは思いません。著者の年齢の時代、田舎ではこういう生活、あるいはこれに近い生活をしていた人は少なくなかったはずですし、著者のおばあちゃんの年代の人なんてたいていは貧乏を経験しているので、みんなこんな感じだと思います。おばあちゃんがポジティブだったというよりは、自然体だったという表現のほうがふさわしい気がします。著者はポジティブだったと思いますが。
恵まれた現代から見たら、この貧しさは美しくすら思えますが、要するに「自分の置かれた環境に応じて、それ以上もそれ以下の生活もできないし、求めるべきではない」ということだと思います。
何度読んでも心にひびきます。
おすすめ度 ★★★★★
映画を見てから読みました。
内容は映画とほとんど同じなのですが、文章にして読むとまた心にしみます。
映画の場面も思い出しました。
テレビで何度も洋七さんが語っている内容なのですが、
運動会のお弁当の話しなど、何度よんでも心にひびくところが、名作の名作たるゆえんなのではないでしょうか?
いや、「がばいばあちゃん」の「がばいばあちゃん」たるゆえんと言うべきでしょうか。
ともかくストーリーを知っている人にも再読をおすすめできます。