欧州Cセグメントに挑む、原点回帰の3代目おすすめ度
★★★★☆
<コンセプト>
・欧州Cセグメントでゴルフ等のライバルと勝負できるよう居住スペースを拡大しつつコンパクトな2ボックスボディを採用。(北米向けには4ドアセダンあり)
・スポーティ、カジュアル、コンパクトが開発作業に共通するキーワード。
<デザイン>
・スバルらしさを低く伸びやかなフロント部で表現。サイドキャラクターライン下は凹んで見えるが実はフラット。
・個人的にはよりサーブっぽくなった印象。(先代はサーブブランドでも販売していた)
<グレード構成>
・1.5L、2.0L、2.0Lターボで各々5MT/4ATを選択可能。AWDが基本で1.5LのみFFも選べる。
・STIバージョンは秋ごろ追加の”噂”
<比較試乗>・・・レポート青山尚輝氏
・欧州Cセグ投入済みのオーリス180G、アクセラスポーツ20Cと比較。
・インプレッサの特徴
◎80-100km/h走行時のエンジンの静粛性高い。回しても静か。
◎姿勢変化は少なくないが、安定性がよく、段差通過のキックバックも少ない。
▲2.0L NAはAWD(4WD)による車重増加もあり加速ではライバルに劣る。
・オーリスのみヒップポイント高め
<メカニズム>
・アクセラより200mmも長いボンネットは歩行者保護のため従来のALからスチールに変更。
・リアサスは省スペース&性能面からダブルウィッシュボーンに変更。
・ドア開口部拡大のためサッシュ付きに変更。開く角度も75度に拡大。
・ラリー部門(プロドライブ社)からWRC高速化に対応したホイールベースの延長要請。(従来比+95mm)
・キーレスアクセス&プッシュスタート装着車のスタートスイッチはトヨタ車と共通部品!
(こんな小ネタが発見できる使い勝手チェックのページは必読!)
モータースポーツベース車両としての素質を磨きつつ、欧州Cセグメントに真っ向から挑む3代目インプレッサ。
スバリスト以外も注目!
仕切り直し
おすすめ度 ★★★☆☆
インプレッサが今回7年振りにモデルチェンジされ、3代目へと突入した。
従来、インプレッサというと、ラリーカーというイメージもあるし、ランエボことランサー・エボリューションと並んで走り屋グルマというイメージが強かった。だから、愚生がクルマを買う際にはインプレッサとランエボはつい敬遠していた。走りオタクというか、偏狂的スピード狂というイメージだったからだ。
しかし今回のモデルチェンジでは走りオタク系からワールドワイドなクルマへと脱皮した。ターボモデルは「WRX」では無く、「S−GT」という名称にチェンジしたのもその表れである。
それから、今回はスポーツワゴンをやめ、VWゴルフ風の5ドアハッチバックをメインに持ってきたのも新鮮である。4ドアセダンについては国内導入を検討中らしいが、やはり販売政策上、無いとマズいだろうから、順次追加されると希望したい。
スタイルはまとまっていて良い。何しろ先代モデルは節操が無く、同じ代でも3つの顔があった。これでは辻褄合わせと思われても仕方が無い。しかし今回は最初から手直しの必要は無さそうだ。
さて、今回のインプレッサ、どれだけ売れるか分からないが、結論はSTIモデルや4ドアセダンを見てからにしたい。スバルという会社は年次改良を積極的に行っている会社だからだ。