文句なく、楽しめますおすすめ度
★★★★★
いろいろな社会問題をユニークな視点で笑い飛ばす視点や、大人の社会の問題を子供の人間関係に置き換えて笑えないジョークにする感性は、さすがアレックス・シアラーとしかいいようがありません。
この本を読みながら思ったことは、「選択する自由」のある素晴らしさです。
どんなに良いことであっても、他人の価値観を強制されることは苦痛です。世の中、健康な人がいれば、不健康な人もいる。成功する人がいれば、堕落する人もいる。それはすべて、本人の選択に委ねられるべきだということです。
強制されたささやかな安定には、それに甘んじる人は多くても、魅力は感じないということです。
しかし、この本を読み、こんなことを思うのはあまり楽しい読み方ではないと思います。ちょっと無理して意味を探す小説ではないような気がします。
きっとこの本は、良くできた娯楽ドラマを見るように、おもしろおかしく読むのが正しい読み方でしょう。あまり、深いことを考えずにお話を楽しむことをお奨めします。
さくさく読める
おすすめ度 ★★★☆☆
読み易く、本が苦手な人もドンドン読み進められると思う。テーマも斬新で、確かに面白いが、工夫がもうちょい欲しいところ。ありふれた展開が多く、先の展開が読めるてくるのが残念。景色がうまく浮かんでくるから、そこら辺は作者と翻訳者の表現力を称えたい。