巨匠オリバー・ストーンの最高傑作。おすすめ度
★★★★★
泥沼化に陥ったベトナム戦争。志願兵としてやって来た 白人青年クリス(チャーリー・シーン)の見た地獄のベトナムとは?。 80年代後半一大ブームを巻起こしたベトナム戦争映画の火付け映画。 監督の実際の体験をもとにしただけあって、今までの戦争映画に無かった 緊張感があります。それと同時に見所はトム・ベレンジャー、ウィリアム・デフォーの
圧巻の演技。二人ともアカデミー賞にノミレートされていました。 アカデミー賞最優秀作品賞、監督賞、音響賞、編集賞受賞作品。
概要
65年に名門エール大学を中退し、上流階級の地位を捨てて、ベトナムで英語教師を務めた。67年には志願して米軍の歩兵となり、かの地を踏んだ若きオリバー・ストーン。ヒロイックな正義感で戦場に赴いてしまった当時の自分を内省し、その凄絶なる体験を告白した自伝的作品である。
彼の分身である兵士の目を通じて映しだされるのは、最前線での狂信的な隊長と班長の対立。そして極限の状況下での虐殺、強姦など、人間最大の愚行。ストーンは脚本執筆後、約10年間ねばって映画化を果たし、アカデミー作品賞、監督賞、編集賞、音響賞の4部門を獲得した。テーマ曲であるサミュエル・バーバー作曲の『弦楽ためのアダージョ』を奏でたジョルジョ・ドルリューの音楽が、悲愴感をいっそう高めている。(轟夕起夫)