苦難は続くよどこまでもおすすめ度
★★★★★
昌浩にまたまた試練の降りかかる天狐編がついにスタート。
この1巻を一通り聴いて思ったことは、
新たな役で登場する檜山修之さんの悪役ぶりのすごさです。
小説で読んでいたとき以上にそのキャラの悪としての地位を確立していて圧巻でした。
さて、この巻では昌浩の苦難というか心の痛みを感じるようで
胸が詰まる思いを幾度も感じました。いつも側にいるはずの神将たちが見えない。
これが昌浩にとって悲しみ以外の何を感じさせるというのでしょう。
あたりまえのように居た人たちが急にいなくなったかのように感じられて
寂しさと孤独を感じるのではないでしょうか。
それでも昌浩は気丈にしていて寂しさを彼らに打ち明けることができなかった。
だから兄の顔を見たときには張り詰めた糸が途切れて泣きついてしまった。
いつもは陰陽師として立派に戦っていても、根はやはり13歳の少年なんだと実感した。
そして昌浩が一番心を許した神将・紅蓮。
彼の命を救う条件は昌浩の記憶を消されることだった。昌浩は辛かったに違いない。
それでも彼が居なくなることのほうが辛いと思い条件を承諾した。
その結果紅蓮は目の前にいる。でも、自分のことを見てもらえない。
名前を読んでもらえない。それはまたさらに辛い現実だったことだろう。
紅蓮の名前を呼ぼうとして何度も呼べずに思いとどまる昌浩の心情が痛いほどわかって
私自身も心が苦しかった。胸が締め付けられる思いだった。
だから紅蓮の記憶が戻ったとき、昌浩の名前を呼んでくれたとき、
昌浩の気持ちを代弁するかのように私は号泣していた。うれしくてたまらなかった。
天狐編1巻を聴いた人、そしてこの文を読んで興味を持ってくれた人はぜひ続く巻も
聴いてほしい。内容的にも絶対裏切らない名作です。
メインは陰陽師である昌浩のバトルなのですが、人間関係のストーリーも目が離せませんよ。
さすが・・・・・
おすすめ度 ★★★★★
「少年陰陽師ドラマCD天孤編第1巻」、聞きました!!
やっぱり一番の見所は・・・晶霞と凌壽の声!!!
矢島さんと檜山さん、すっっっっごくツボです!!!!
最後は昌浩ともっくんの絆に泣いてしまいました・・・・