ハサミの恐怖と作者の良心おすすめ度
★★★★☆
お化けや幽霊が出てくるのも怖いが,精神に欠落のある人間が刃物で襲ってくるのも,また別の恐ろしさがある。本作ではハサミ。
見ようによっては欠点だらけの性格をした主人公の女性が,後半,短所そのままに最愛の人にたいして自分をさらけ出していく。相手も,その女性をそのままで受け入れようとする。その過程がすがすがしいし,前半,かならずしも共感しきれない主人公が魅力的に思えてくる。
でも,予想しがちなエンディングにはならなかった。そこに,作者の人間性というか良心がうかがわれて好感がもてた。
リアルおすすめ度
★★★☆☆
とても読みやすく、まったく飽きない展開でスムーズに読む事が出来ました。
恐怖要素は少ないですが、女性の醜い部分がリアルに描写されていて面白かったです。
女は怖くて醜い
おすすめ度 ★★★★★
自分よりも容姿も生活レベルも劣った友人を持ち優越感にひたる。自分よりも綺麗で裕福な暮らしをしている女に嫉妬をする。女なら誰しも感じたことのある醜い気持ちがリアルに描かれていた。
30歳近い独身の女性なら共感する部分も多いはす。