オールタイムベスト！おすすめ度
★★★★★
私はモンティパイソンのリアルタイム世代ではないのですが、
この作品は自分好みの映画作品をまだ見極めることのできなかった頃の私に、
エログロナンセンスとはなんたるかを教えてくれた教科書的な作品です。
「グロい→気持ち悪い」という一方的な考え方ではなく、
「グロいことをやり過ぎるとコメディに変わるんだよ」ということを教えてくれた。
「笑いとはなにか」を真剣に考えさせられました。
日本人の感性では合わない人も多いと思いますが、
タブーをもろともせずブラック・ジョークを貫き通した姿勢は評価すべきだと思います。
この作品は私の人生のなかのオールタイムベストとなるでしょう。
面白いです!!おすすめ度
★★★★★
真面目すぎる人から見たらこれは映画じゃないっていうかもしれないです。でもこれは本当に面白い!! なんてったって今は大物監督の一員であるテリーギリアムがココナッツたたいてアーサー王の侍従やってるんですから。
今のハリウッド映画みたいにテンポが速くない分、じわじわと笑いの波が押し寄せてきます。キラーラビットが個人的には一番のお気に入り!!
字幕は訳しきれてないので、英語のまま楽しむか英語字幕で見たらいいのでは?と思います。
アーサーの威厳おすすめ度
★★★★★
イギリスの英雄アーサー王と仲間の騎士達の物語。アーサー王（チャップマン）の登場シーンは衝撃でした。威厳がある、のか・・・？。自分の国の英雄をここまで遊んで、それが受け入れられるというのはいいですね。英国の伝統の力を感じます。
衣装や背景へのこだわり、道具への創意工夫など、コメンタリーを聞いたりして解る部分も多くありました。
日本語吹き替えも貴重。
ジョーンズとペリンの「ロケ地再訪」は「昔を振り返るってのもいいもんだねえ」なんて思わせてくれます。
パイソンズだからこそ！おすすめ度
★★★★☆
さっすが、の一言ですね、いろんな意味で（笑）
なんかもー最初ッからぶっ飛ばしてる感があって最高です。個人的には周りがふざけてんのに、一人だけ真面目に演劇英語で演技してるアーサー王（グレアム＝チャップマン）がとてつもなく面白いです。
コメンタリーも裏話なんかが聞けてすごく面白かったです。ずっと笑いっぱなし！
ただ吹替えはいらないよな･･･。元々吹替えが得意なほうではないのですが、本人の声と合わなさ過ぎる。確かにすごいキャストですが、字幕版ではしっかりとしゃべってるのに、吹替えではものすごく情けないしゃべり方をしてたりして、せっかくの雰囲気が台無し。
パイソンズが狙って作った台詞を変えるのも正直寒い。･･･ので、★４つ、です。
概要
イギリスきってのギャググループ、モンティ・パイソンがTVシリーズ終了後に本格的に映画進出した作品。以前にもTV版傑作選である『アンド・ナウ』があるが、本格的な劇場版は本作が1作目。
その第1作はイギリスの誇りともいえるアーサー王と円卓の騎士の聖杯探求譚を徹頭徹尾からかった大変不謹慎な作品。アーサーも騎士も、その他脇のキャラクターたちもみなバカ丸出し。
それとは裏腹に、美術考証が妙に正しいのもまたおかしい。そして彼らの旅と平行して起こる歴史学者殺人事件とともに劇映画史上、おそらく最もアヴァンギャルドなラストを迎える、他に類をみない傑作だ。
本DVDでは、日本ではながらく幻となっていた日本語吹替版をはじめとする特典が大量に詰め込まれており、マニアやファンならずとも手元に置いておきたい永久保存版だ。（田中 元）
