鉄コン筋クリート(完全生産限定版) [DVD]
やりたい事がはっきりあって、実力もあって、思う存分やり尽くしました、という感じ。
原作未読、絵柄にも馴染みがない私ですが、
これはこれで、いい悪いとか口を挟む余地のない完全な世界だなあ、と....納得してしまったというか。
画面の隅々まで独特の美学で描き込まれ、繊細に大胆に動きまくり、
声の演技もいい。特にシロは分かっていても蒼井優さんとは思えない!
暴力描写は強い。というか、それを中心として話が展開していますので、お子さんには不向きです。
シロとクロ、心と体の痛みが生々しくぶつかってくる。観てるこっちも皮膚感覚で痛くなってくる。
その反面しぐさや小さなエピソードがとても可愛くて、懐かしくて、
快感と不快感のギリギリのラインを突いてこられる感覚とでもいえばいいんでしょうか...。
シロとクロの強い結びつきと、離れたときのバランスの崩れ方はあまりにも激しく、特殊なようですが
私には身近な人を思い出させ、とてもリアルに胸に刺さるものでした。
こんな相棒がいるって、とても羨ましい、けど恐ろしい。でもやっぱり羨ましい。
発売されたら、じっくりと見返すと思います。
Sunny 第1集 (IKKI COMIX)
この漫画を知ったんは、何かの雑誌に載ってんの見てん。 ほんで、おくばらせ…遅ればせながら、読んでん。 字ぃ少ないのに読み終えんのにめっちゃ時間かかったわ。 出て来るキャラ皆に感情移入してもうたし、あげくは、モノや動物見てても「こんなんあったやん!こんなコトあったわ…」って。 自分では見えへんし知らんケド、漫画読みながら表情がコロコロ変わっとった思う。 わろたり、泣いたり… …調度ええわ、顔寒い思っとったから目から湯たんぽの中身出て、あったかなったわ。 この漫画、おもろいなぁ。 …あっ、オレンジ色? オレンジは夕日の色やん。あいつの髪も綺麗に染まるんやろな。
青い春 [DVD]
気持ちのいい映画ではない。
が、衝撃はある。
冒頭、校舎の屋上から降りてくるシーンにミッシェルガンエレファントの曲が降り注ぐ!
このシーンがすごくカッコイイ!
だが、物語は次第に陰惨なものに変わってゆきます。
暴力的でショッキングなシーンが幾つかあるので、
そういったものが嫌いな人は見ない方がいいかも知れません。
屋上の床、自分の影を真っ黒に塗りつぶした人型は、青春の狂気と苦悩を表しているようで
得も言われぬバケモノを連想させる。
校舎すべてが真っ黒に塗られた光景は、後にすぐ幻だと分かるのですが、
思わず息を呑みます。
屋上から下校する九條を睨みつけ、そのままの姿で朝を迎える。
怒りや嫉妬、悔しさや悲しさなど、
青木が抱える苦悩をまざまざと見せ付けられるシーンです。
このシーンは一体どうやって撮ったのでしょう?
どう見ても本当に撮ってるとしか思えません。
暴走し始めた青木は、見ているのがとても辛い。
青木の最後のシーン、
あまりにもショッキングなこのシーンは、おそらくきっと忘れることが無いでしょう。
彼等の行動がまったく理解できない人もいると思います。
しかし、たぶん、おそらくきっと、
誰しもが、心に宿す闇だと思うのです。
この映画はそんな心の闇を描いた、切なくやるせない青春の物語です。
クラスメイトの女装を手伝ったら可愛すぎて震えが止まらない件 ~松本ミトヒ。 オトコの娘作品集~ (ミリオンコミックス80)
女装少年を主人公にした短編集。
全体的に、表情でエロスを描こうとしているところに好感がもてます。
男の娘ものというと、最初から女装好きな主人公が多いのですが
個人的にはムリヤリさせられる→女装(及び男)に目覚める
という展開のほうがトキメキます。
女装少年はあくまで少年であって、少女になってはいけない。
その意味でもこのコミックスは理想を満たしている。
直接的なエロではなく、女装へのとまどいや
相手を好きになっていく心理描写もちゃんと描かれているので
表情に色気が出ているのです。
少年漫画っぽい絵柄で、ギャグも上手く
女装少年好きの人以外でも楽しめる良作。
ピンポン★メモリアルBOX [DVD]
映画本編の素晴らしさはみなさん書かれていますので、メモリアルボックスのことについて書いてみようと思います。
まず外箱がでかくてびっくりしました。
で、中身も見てびっくり!
中のフォトカードに大・大感激です。
写真集じゃないかってくらいにきれいだし、映画のパンフとも、ビジュアル・シネ・ブックともだぶってませんし、私的にはこの二つよりもイイと思います。
なんていったって、私の大好きなARATAくんの写真がいっぱいだったので。
学生だった頃に、大好きだった人を部活や学校で見かけるような、そんな感覚がよみがえります。
ぺコも、スマイルも自分も、同じ学校に通ってるような気持ちになってしまう。
そんなふうに何気なくて、イイ写真がたくさんです。
あと実際に使用した映画フィルム。
私のは、ぺコとスマイルが電車に乗っているシーンでした。
映画本編同様、透かしてみるたびに海の匂いや、風が吹いてるのを感じられるようでした。
他にも、ぺコとスマイルのゼッケンや、ロゴのステンシルプレート。
作者のポスター、お面など。(これが入ってる袋が、原作のイラストがいっぱいでかわいいです)
ほんとに宝箱を開けたように楽しくて、にぎやかな中身。
すごくお気に入りです!