Killing Joke
KILLING JOKEを初めて聴いたのは、3rdでした。理由は至って単純。当時、田舎の輸入レコード店にそれしか置いていなかったからです。
雑誌のレヴューで想像していたより、POPな印象‥‥。やはり、1stと2ndを聴かなければと思い、レコード店で注文して待つこと、約2〜3ヶ月。
やっと手に入れたレコードに針を落とした瞬間、飛び込んできた攻撃かつ危険なサウンド!これだよ、これ!って‥‥、一人で興奮していました。
重くヘビーなビートに、JAZ COLEMAN独特なVoが絡みつく!暗黒の世界に引きずり込まれていくような感覚。頭の中がクラクラする。
70'PUNKでも、ハードコアでもない、KILLING JOKEというジャンルのサウンド。現在は、ポスト・パンクとかに振り分けられているらしいけど‥‥。
★レコードを注文した時、KILLING JOKEを聴くなんて、珍しいって言われたことを、鮮明に覚えています。(83年頃だったと思います。)
Mmxii
ポストパンク・インダストリアルの先駆者の2012年の最新作。
前作「宣戦布告」より短いスパンでのリリースとなったが、
今作は往年の攻撃なグルーヴ路線より、
「ナイトタイム」〜「憤怒」あたりのニューウェーブ色が強く出ている。
前作も後半につれ、ニューウェーブ色が強くなっていったが、
今作はアルバム一枚ごと一色にそまっている。
あのドラムが引っ込んで、ギターの轟音が支配するジョーク特有のサウンドも、今作ではギターの音量は控えめで一昔前のサウンドに戻った様に感じた。
二枚目のセルフタイトルや、「ホザンナフロムヘル」あたりの暴力的な感じが好きな自分には少し物足りない感じもしたが、楽曲のバラエティーは多彩なので飽きる事無く聴き通せます。
ちなみに歌詞カードに、Youtube等の動画サイトのURLが記載されており、
アクセスすると歌詞の元になった事件などの動画が見られます。
コールマンの反米、反グローバリズムはまだまだ揺らいでいません。
なので歌詞の意味を深く理解するうえでも対訳付きの国内盤が発売されない事が残念です。
Batman: Killing Joke
初出は、1988年。旧装版は左下のプリントロゴのデザインが違っていたりします。
翻訳版もあるのですが、かなり値上がりしているので、こちらの英語新装版はお得。
とても重たい話ですが、80年代の作品にしては絵も綺麗で、比較的すっきりと読みやすいです。
バットマンの宿敵・ジョーカーの出自については諸説ありますが、この本ではバットマンのせいでジョーカーが生まれてしまった設定となっています。
バットマンの歴史においてこの本の占める位置としては、ゴードン本部長の義娘バーバラ・ゴードンこと「バットガール」が、何故車椅子の「オラクル」にならなければいけなくなったか、その原因となる事件が起こるキーポイント作品。
ジョーカーの悲哀も丁寧に描かれていますが、バットガールを好きな方にとっては、ジョーカーに腹の底から怒りを覚えずにはいられない本です。
アメリカの銃社会と性犯罪に対して、巨匠アラン・ムーアが大いなる波紋を投げかける名作。
What's This for
KJの#1と#2(これ)は、歴史的にみるとすごい音楽です。
電子音を強化すればElectronic Body Musicですし、ギターリフを強化すればIndustrial Metalです。呪術的に反復するリズムはその後のインダストリアル系の源流といえると思います。もっとも、このアルバムの後KJは方向性が定まらなくなってしまいます。時代より早すぎたということでしょうか。
Batman: Killing Joke
バットマンの宿敵ジョーカーの誕生をアメコミの巨匠アラン・ムーアが描いたということですから、バットマンのファンであれば読んでみたくなる1作だと思います。ジョーカーの誕生というと、中途半端なストーリーでは納得できないということになってしまいますが、この作品は簡潔かつ説得力あり!派手でカラフルな画も不思議な魅力があり、狂気の世界にドンドン引き込まれてしまいます。ゴードンの役回りにはかなり同情してしまいました。