OMOIDE IN MY HEAD 1 ~BEST&B-SIDES~
今ナンバーガールに触れるにはもってこいの一枚。後藤正文の言葉を借りれば、「ナンバーガールシンドローム」は、10年近く前確実に起こっていて、狂ったように聴いていた人も少なくない。最たる感染者がアジアンカンフージェネレーションなんだろうが、これはまた別の話。
極限まで断片的な歌詞と爆音のギターとかき消される声。足りない頭を無駄に使ってしまって、自意識を飼い肥らせていた中高生には絶大なるシンパシーがあった。わからないことだらけ、錯乱状態のような歌詞が並び、尋常ならざる不安が表現されている。しかしその中に一縷の希望を見据えていたナンバーガールに、我々は共感したのだ。
これを気に入った人は、是非オリジナルアルバムを聴き、そして、ライブ盤も聴くべきだ。サッポロでのラストライブの、歴史が終わる瞬間、素晴らしい演奏とその熱量は、儚く美しい。きっと、多くのファンと同じような感動を追体験できると断言しよう。
ZAZEN BOYS
ZAZENBOYS聴くとあらためて自分は向井秀徳に夢中なのだと思い知らされた。
あんなダッサイおっさんに夢中なのだ。
ダサイくせにこんなかっこいいアルバム作りやがる。
このアルバムはスゴい。
ナンバーガール時代よりも達観しているというか、確信をもって歌う向井に迷いがない。
そして念仏ラップにのせて迫る歌詞が脳にダイレクトに伝わり、揺さぶる。
曲も表現の幅が豊富になり飽きないし、バンドの音も申し分ない。
だが、様々な意味で試行錯誤という面も見えなくはない。
ZAZENBOYSはこれからさらにスゴいバンドになっていくのではないかと期待してしまうのだ。
しかし、これだけ自分の意見表明をきちんとしながら音楽活動をしている人も珍しい。
それがある程度受け入れられているのだから本当に向井の存在は貴重だと思う。
現代日本に違和感と危機感を持ってる人にも聴いて欲しい一枚だ。
OMOIDE IN MY HEAD 3~記録映像~ [DVD]
正直言ってこれってnumber girlの作品なんですかね?って感じです。
私は、向井氏が直接製作に関った作品ではない限り、number girlの作品ではないと思っております。実際、前の2作品(シングルベスト?とライブ盤。ライブ盤なんてライブ会場、及びnumber girlのサイトで通販していたものをまとめただけじゃん)は買ってませんし。なんか金儲けの為に東○EMIが作った物だとしか思えません。
しかし、このライブ映像は、ライブCDとしてnumber girlが作品として過去販売したものですし…。
なんか、ビミョ~。
ZAZEN BOYS4
こんなバンド、他にはいない。
自分の知る限りでは。
張りつめた緊張感。
正確無比な演奏力。
構築され絡み合う音。
それらがいとも感覚的に鳴らされてる。
そんな感じ。
本当に格好良い音楽を聴いた時、自然と笑える。
理屈じゃない。
このアルバムは本当に格好良い音楽だ。
このアルバムが日本で生まれたという事実。
もっと多くの人に聴かれるべきだと心底思う。