Xmasの奇蹟 DVD-BOX
結婚目前に死んでしまった恋人(浩志35歳)の心が二十歳の青年 林田健の中に蘇ります。
目の前には愛する女性 堤直が居るのに その事を伝えられずすれ違う心。
ピアニスト「ゼノ」を元にクラッシックを広めたいという 亡くなった浩志の意思を生きる気力にする直。偽の「ゼノ」として名乗る越川博人。陰ながらでも直を守ろうとする健。涙無しでは見られない素晴らしい作品です。
林田健役の窪田正孝さんに初めて出会った作品でもありますが…「目は口ほどに物を言う」この言葉の意味を初めて納得出来る俳優さんです。演技ではない、林田健の心を持った人です。
出演している皆さんの 他人を思うが故の行動にも優しさや苦しさが伝わってきて、本当に悪い人が居ないにも拘らずの切なさが胸を締め付けて心を離しません。
放送終了後2年の月日を経て それでも欲しいというファンからの要望で実現したDVD化
絶対に手元に置いても損のない作品です!
欲望 [DVD]
板谷由夏さんという女優さんを初めて認識したのですが、演技力、体当たりで役に挑んでいく情熱に感動しました。
主演の彼女があまりにすごすぎるため、相手役の俳優の方は完全に食われてしまっていてちょっと可哀想なほど。
地味ながら内なる欲望を抱え、それを開花させていく主人公の気持ちが伝わり、泣けてしまいました。
ラブ・シーンもこってりと描かれておりますが、この濃厚さはドラマの上で必要なものだと感じられます。
数年後に見返したくなる心に残る作品です。
だって一度の人生だもん〓
かなつ久美さんが浪費家で有名な中村うさぎさんの実生活を漫画にしています。
『女殺借金地獄中村うさぎのビンボー日記』(文庫本だと『だって、欲しいいんだもん!』をモチーフに描かれたと思うのですが、「友達失くしても、質草失くすな。」の名文句と共に原作に忠実に仕上がっています。
水道料金を滞納すると、停まるとこんな通知がきますよ~っと、脅しでなく「見本」をみている感覚で読めます。
隣人13号 [DVD]
原作のストーリーラインは大きく変えず、登場人物を大幅にカットして分かり易くしている。原作の力、脚本の良さに助けられた部分もあるでしょうが、井上靖男監督、PVで磨いた映像感覚なのか、初監督とは思えない凄い映画でした。いきなりの冒頭の深層風景を描いたシーンの嫌悪的な美しさ!!
主人公を小栗旬(おとなしい本来の人格=村崎十三)と中村獅童(強暴な別人格=13号)が二人一役で演じている。この、主人公が1人二役ではなく二人一役、つまり別々の俳優が演じる。この演出を考えた時点で、この映画の半分は成功したといっていい。バイオレンス描写は、R-15指定だけあってホントやばいですが、原作のイメージほどは血の量は少なかった。その点が唯一の不満といえば不満かな。
それにしても、中村獅童のキレっぷりは凄かった。小栗旬の気弱そうで飄々とした感じも役柄にぴったり。そして赤井を演じた、新井浩文。すごいねホントこの人、昔本物のヤンキーだったのかと思うほど。その赤井の妻を演じたPAFFYの吉村由美もいい味を出していた。あと、13号が赤井の子供を脅すシーンがあるのだけど、そのときの子役の表情が迫真に満ちてた。あれは絶対、マジで中村獅童が脅したね。(笑)
Love Letter [DVD]
岩井作品の映像美や巧みな構成は、他の多くの方が述べられている通り。既存の「型」にはまらない独自性が、監督の才能である。
個人的には中山美穂より柏原崇の印象が鮮烈だ。台詞はほとんどないが、彼の存在感と空気感がこの作品に切なさとリアリティを与えていると思う。少年・樹がもし他の役者だったら、中学時代のエピソードはここまで印象的なものにはならなかっただろう。教室でケンカをするシーンと、「藤井樹ロイヤルストレートフラッシュ」がとくに印象深い。二人の中山美穂の見せ場、山のシーンとラストシーンも、彼の存在があるからせつなくて泣ける。
これは博子と樹(女の子)だけでなく、少年・樹の物語でもあるのだ。