カスカベアキラARTWORKS テイルズ オブ デスティニー ディレクターズカット-儚き刻のリオン-
「儚き刻のリオン」本編や、電撃マ王で使用されたイラストがほぼ全部載っています。
単行本のカラー口絵だけでなく、アニメイト版と通常版両方の単行本表紙、電撃マ王にて使用された表紙イラストと掲載されたショートショート漫画、ビバテイルズオブマガジンの1巻に寄稿された見開きイラストや、宣伝チラシ用のイラストなども載っています。カスカベ氏の描くリオンが大好きでたまらない!という人にはもちろん、単行本以外の絵はほとんど知らない、という私のような人間にもうれしい一冊です。
少々驚いたのは、特定の場所で単行本の1巻を購入するともらえたペーパーまでが掲載されていたことです。単行本1巻を購入した方ならご存知だと思いますが、書店限定・数量限定でイラストペーパーがもらえたのです。それがどうしてもほしかった私は、遠いところまで電車を乗り継ぎ、わざわざ本一冊のみを買いに行きました。
なのに数年経った今頃になってとはいえ、イラストに添えられた文章までもはっきり読めるほど詳細な絵が載っている…。あの苦労はなんだったのかと、正直複雑な気分です。反面、遠くてどうしても買いに行けなかった人のことを思うと、これでよかったのかなとも思います。
この内容なら値段は高いとはいえず、まさに満足な一冊でした。
テイルズオブデスティニーディレクターズカット-儚き刻のリオン (2) (電撃コミックス)
相変わらず絵がとても綺麗です。原画からかけ離れてないのもとても好印象ですが、何より良いのは『ここはちゃんと描いてほしい』という点をキッチリと抑えてくれている事でしょうか。
マリアンがただ単に母に似てて優しい人・という漠然としたものではなく、どうしてリオンがそこまで入れ込むようになったかという点が描かれています。
コングマン&ジョニーも登場し、きちんと彼らの戦いを描いてくれている事も嬉しい!
バトル部分もしっかりと描いてくれている上、よくよく戦いの流れを追っていると、きちんとテイルズ御馴染みのLMBSのバトル形式っぽくなってる…!と感心しました。
TODという作品の中では脇役に当たるリオンを主人公に持ってきた漫画〜…というと、リオンの事ばかりで、他キャラ置き去りじゃないのかと思う方もいるかもしれませんが、きちんと仲間達の成長も綴られているので、リオンが一番好き!という方でなくとも充分楽しめると思います。
ゲームはクリア済みなので結末は分かってはいますが、それでもこれからどう展開していくのか・どういう形で物語を締めくくるのか、今後も楽しみな作品です。
テイルズオブデスティニー プルースト フォーゴットンクロニクル
物凄くアマゾンの評価が高かったので、思い切って買いました。
デスティニー(オリジナル・リメイク・リオンサイド)はクリア済みです。ここでは本編では語られなかったリオンサイドの内容が収録されており、リオンの過去・プロセスの全てが詰まった作品となっております。本編をクリア済みの人はお分かりかと思いますが、リオンの生い立ち・シャルティエとの絆・愛する人=マリアンと会話した時間(とき)は本当に感動しました。彼は何を思い、何を決断したのか・・・改めて伺えるモノになっております。
デスティニーファン(特にリオンファンの人)の人には是非お勧めです。レビュー遅くなりましたが、総合評価は☆=5です。