二十四の瞳 デジタルリマスター 2007 [DVD]
とにかく泣けます。 映画ごときで泣いた事などはないと豪語する方でも必ず泣いてしまいます。 私自身が、その豪語してしまう程の偏屈人間だったのですが、大石先生が初登校し、子供たちの出席を取る場面から、ず〜っと涙が流れっぱなしになってしまい、これは眼球に悪影響を及ぼす作品だと体感いたしました(笑い)。 心を浄化したい方は、ぜひともご覧あれ。
母のない子と子のない母と (小学館文庫―新撰クラシックス)
「二十四の瞳」の壺井栄さんの素晴らしい作品です。物語の舞台が私の生まれ育った郷土の環境に似ていることもあり、深い人間愛や愚かで痛ましい戦争について考えさせられるこの物語がより現実味をもって感じられました。多くの子供たち、そして大人たちに読んでほしい名作です。
終戦60年特別ドラマ 二十四の瞳 [DVD]
小栗旬君目当ててで購入しました。大石先生の生徒役で唯一男子で戦争から帰還したが失明しマッサージ師の仕事をしている役どころです。最近のドラマに出演している旬君とは違ってその役をけなげに一生懸命に演じているのが印象的でした。年齢的にも若いのでちょっと今の旬君とは違って見えますが、やさしくその役を演じている旬君が好きです。この作品は「戦争の悲惨さ」と「戦前の軍事教育の過ち」を黒木瞳さん演じる大石先生が見事に訴えているすばらしい作品だと思います。このドラマをみて旬君も好きだけど平和のありがたさを感じました。
二十四の瞳 (新潮文庫)
大石先生を主人公とし、それを取り巻く12人の子供たちの離合集散の運命と戦争という当時の暗い時代を背景にとらえた物語。先生を含め、12人の子ども全部が主人公であるとも言える。戦争中の庶民の日常生活がすみずみまで描き出され、戦争が個人の生活に及ぼした具体的な姿と、その時代的な意味とが重ねて描かれている。壺井栄の文学は、庶民に味方する文学で、人間的で温かい。戦争を知らない人の方が多くなっていく時、未来に読まれ継がれるべき名作である(雅)
二十四の瞳 (角川文庫)
戦中、戦後を舞台にした話は幾つも読みましたが『二十四の瞳』にはみなさんもご存知のとおり偉い人は出てきません。瀬戸内海の片田舎に生活していた子供たちと彼らの大石先生のお話です。大石先生との出会い、先生の怪我による別れ、本校での再会、思想統制に反発する先生の退職、終戦、末っ子の死、教え子の早苗の尽力による教職への復帰、成長した教え子達との再会と話は淡々としていますが反戦思想に貫かれています。この話が書かれた当時には新鮮なテーマだったんでしょうね。でも今これをあらためて読んでも陳腐化していません。世間の右傾化が懸念される昨今には見直されていいストーリーだと思います。