ライオン・キング ミュージカル
ずーっとブロードウェイ版しか持っていなくて、最近買ってみたのですが、
いい!!!!!!!!ですね!
負けてないって言うかむしろこっちの方が良いところもあったりして。こっちの方がアレンジが派手なんですね。台詞もいっぱい入っているし、なんといっても今まで脳内補完していた雄叫びが入っているのにはたまげました。スゴイ。
ホントにブロードウェイ版とけっこう激しく違うので2枚持っていても全然飽きません。
トラックが一つ少ない(こっちには“ライオンが寝ている” が入ってない)のですが“シャドウランド”と“終わりなき夜”の間にアレが入っている方がなんか不自然な気がしてたのでオッケー。
シャドウランドに尺八?が使われてたりして面白いんです。ブックレットもスワヒリ語の訳が載ってる・・!全部意味があったのか。国内版て豪華なんですね。
ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを (ハヤカワ文庫 SF 464)
私にとって今年の悲しむべき出来事の一つは作者ヴォネガットが4月に亡くなったこと。青春時代ヴォネガット愛読者だった者として、本作を久しぶりに読みかえしたのだが、ほろ苦さが蘇ってくる。やはり本作は傑作だ。今日、格差社会の問題が叫ばれているが、富の偏在、そして多数の貧しき者の疎外感の問題に対して、面白おかしくではあるが40年以上前に警鐘を鳴らしていた作者は、自ら述べていたようにいち早く危険を知らせる炭鉱のカナリヤであったのだ。心から冥福を祈りたい。
本書に戻って、主人公エリオット・ローズウォーターがとった行為は隣人「愛」だったのだろうか。貧しい人たちに同情し、金銭的な援助を与え、優しく接するとともに、火事の現場に駆けつけ、貧富にかかわらず人を救う消防士を理想とした彼の行動。読者によって評価は分かれるだろうが、私は大いなる「親切」だと思いたい。後年、作者は「愛は敗れても親切は勝つ」という名言を残すが、その「親切」にこの困難な世界の問題を解く鍵はありそうである。
本書でキルゴア・トラウトが初登場する。彼のおかしなSF小説の粗筋は妙に現実世界の本質をついており、本書の絶妙なスパイスとなっている。エリオットとトラウトは次作の「スローターハウス5」にも登場するので、そちらも是非一読して下さい。それでは、プーティーウィーッ?
黒髪女子校生4時間BEST [DVD]
日本人の女性は黒髪が一番です!KAT-TUNの赤西クンは本場の金髪グラマー美女か、ロリータフェイスにロリータボイス、そしてロリータボインの長澤まさみチャンとお付き合いしてネ。亀梨クンは、年上熟女のキョンキョンかロリータボインを秘めた綾瀬はるかチャンがお似合いですヨ!
春待ち詩
比較的入手容易なカバー元の音源を下に書きます。
冬越え:細野晴臣「HOSONO HOUSE」
風は何も恐れはしない:杏「喫茶ロック ソニー編」
曇り空:荒井由実「ひこうき雲」
扉の冬:吉田美奈子「扉の冬」
君をさらって:ジャックス(早川義夫)「ジャックスの奇蹟」
虹を歌おう:赤い鳥「CD選書ベスト『翼をください』」「祈り」
時にまかせて:金延幸子「時にまかせて 金延幸子レア・トラックス」
少女:五輪真弓「少女」
コーヒーブルース:高田渡「高田渡 BOX」
一本道:友部正人「にんじん」
僕は70年半ばに生まれたので、このアルバムに収録されている全ての曲に馴染みがなかったのですが、調べていると、ああ、あれを歌っていた人なのかと曲の方から思い出したりしました。基本的には70年代の名曲な訳で、懐かしく、悪く書けば古臭く聴こえるかなぁ、と思っていたんですけど、意外と新鮮な響きで驚きました。
後これは蛇足ですが、杏の元メンバーの方が「Memi」名義で音楽活動を再開なされたそうです。今回の辻さんのカバーアルバムで興味を持たれた方はそちらの方も聴いてみてはいかがでしょうか。
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
U・N・オーエンと名乗る人物から無償でインディアン島に招待された10人の男女。晩餐時にテーブルに集まった彼らの耳に突然レコードの音声が流れる。その音声は、招待客たちの秘められた犯罪の秘密を1人1人暴き立てるのだった。そして晩餐時に第1の殺人が起こる。その殺人は、部屋にかかっている額縁のなかに書かれたマザーグースになぞらえていた。テーブルの上に飾られていた10人のインディアンが1人姿を消すと共に、1人、また1人と犠牲者が増えていく。・・・マザーグースの歌詞通りに進められていく殺人事件。10人それぞれの闇に葬られていたはずの暗い過去。次に殺されるのは誰か。そして犯人は誰なのか。緊張感高まる文体にぞくり、ぞくりと静かな恐怖感を掻き立てられました。殺人の描写より、お互いが犯人ではないかと疑い始め、本能をむき出しにしていく人々の描写が何より恐ろしく感じました。人間の奥底に潜む暗い部分が暴かれ、刻一刻と完全犯罪の歯車が回り始める。怖くてどうしようもなけれど、それでもページをめくってしまうのが止められないほどの面白さ。その緊張感が衝撃的なラストによってもたらされる驚愕に変わった時、なぜこの作品が書かれて60年以上経った今日も世界中で愛されているミステリーなのか、やっとわかりました。